いきなり黄金色が輝く麦畑の中を 駆け回る子供たちのシーンに、 こちらまで草の匂いも 風のそよぎも、そして 子供たちのなんともいえない熱気も 一挙に感じられて。 ああ。こういうのどかな舞台なんだーのどかのどか。 でも、タイトルは怖くないだからなあ。
そんな田舎町の片隅の廃屋の穴の中に つながれている少年フィリッポ(マッティーア・ディ・ピエッロ) とにかくこの少年がとってもかわいいんです。 最初は薄汚れていて不気味だけど。 奇麗になったら、まるで球体人形が そのまま動いているみたい。うっとり。
主人公の少年ミケーレ(ジュゼッベ・クリスティアーノ)も、 きりっとしたまなざしがいいです。 妹もとってもかわいいし。 って子供が主人公だけあって、 子供たちの生き生きとした姿は 対照的な大人たちの姿をより浮き彫りにしているようです。
物語りも舞台も、1978年という設定だけあって、 懐かしい雰囲気も漂っています。 子供の時に見た、外国映画のような。
あの小さな町で一生を過ごすのかと思うと 正直大人としては行き詰まってしまうかもしれないなあ。 子供にとって、雄大な遊び場であっても。。。
それにしても、あのミケーレのお母さん(アイタナ・サンチェス=ギョン) 杉本彩に似ているなーなんて思いつつ、 久々に子供たちの自然な演技に堪能したのでした。
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