あずきの試写室

2004年04月08日(木) 「ぼくは怖くない」

いきなり黄金色が輝く麦畑の中を
駆け回る子供たちのシーンに、
こちらまで草の匂いも
風のそよぎも、そして
子供たちのなんともいえない熱気も
一挙に感じられて。
ああ。こういうのどかな舞台なんだーのどかのどか。
でも、タイトルは怖くないだからなあ。

そんな田舎町の片隅の廃屋の穴の中に
つながれている少年フィリッポ(マッティーア・ディ・ピエッロ)
とにかくこの少年がとってもかわいいんです。
最初は薄汚れていて不気味だけど。
奇麗になったら、まるで球体人形が
そのまま動いているみたい。うっとり。

主人公の少年ミケーレ(ジュゼッベ・クリスティアーノ)も、
きりっとしたまなざしがいいです。
妹もとってもかわいいし。
って子供が主人公だけあって、
子供たちの生き生きとした姿は
対照的な大人たちの姿をより浮き彫りにしているようです。

物語りも舞台も、1978年という設定だけあって、
懐かしい雰囲気も漂っています。
子供の時に見た、外国映画のような。

あの小さな町で一生を過ごすのかと思うと
正直大人としては行き詰まってしまうかもしれないなあ。
子供にとって、雄大な遊び場であっても。。。

それにしても、あのミケーレのお母さん(アイタナ・サンチェス=ギョン)
杉本彩に似ているなーなんて思いつつ、
久々に子供たちの自然な演技に堪能したのでした。



 < 過去  INDEX  未来 >


あずき [HOMEPAGE]

My追加