あずきの試写室

2003年12月22日(月) 「灰の記憶」

アウシュビッツを扱った映画はたくさんありますが
今日この映画を見て、今後どの映画が
印象的だったかと聞かれたら
まずこの作品が上がってしまうほどでした。
正直年末年始に、ちょっと見てみようー
なんて感じで見るのには
全くおすすめできません。

この作品を見るまで
ゾンダーコマンドなる存在があることを
知りませんでした。
特別労働班なる班に属するユダヤ人は
同じユダヤの人々の死体処理をすることで
4ヶ月の延命を約束されるというもの。

生き延びるために選択される
そんな極限の状況におかれた人々と
ガス室から生き延びた少女をともに描くことで
より人間の本質を浮き彫りにしています。
まったく話さない少女が
唯一話すシーンは
あまりにも切ないです。

人間ってどこまでいってしまうのか。。。
感情移入とか、想像とかの上を
いってしまう世界。
決して、解りきったことはいえない世界。
二度とあってはならないと
戦争が現実として
考えられる今だからこそ
切実に思うのでした。


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