あずきの試写室

2003年09月10日(水) 「ロベルト・スッコ」

本屋さんで、表紙の写真の顔が正直怖くて
原作本を購入したものの、
カバーをはずしてしまったほど。
実際、映像でみたら表紙の顔ほど
怖くはなかったけれど、それでも薄暗い画面に
アップで映ると目があまりに大きくて
怖いぞ<ステファノ・カセッティ

イタリアで両親を殺し、精神病院に入院していた後
脱走、その後姿を消し現れた先はフランス。
フランス各地で犯罪を起こすものの捕まり、そして。。。。

実在人物ロベルト・スッコの事件を
実際にとった行動のみを追っていった作品ということですが、
正直事件がばらばらとつながりなく
行われているので、
今どこでどういう状況なのか
把握しにくく、なんだかまとまりのない印象に。
実際の行動だから、まとまりがなくても
しょうがないのかもしれないけれど、
それでももう少し見ている人に
わかりやすくして欲しかったなあ。

主演のステファノ・カセッティの演技力というより
とにかく容姿が醸し出す雰囲気が不気味。
インテリア・デザイナーが本職とのことですが
照明の明かりのそばからぼーっと
現れたら嫌だなあ。ってホラー映画じゃないって。
そうしたら、セドリック・カーン監督も
ちょっと雰囲気が似ているような。。。(笑)
実際のロベルトは天使のような美青年だったらしいのですが
その点は、事実とは違うようにしたのですね。

犯罪物なのか、それとも唯一友情が可能になった少女との
青春物と見るのか。
どちらにしても、どの人物にも感情移入できない
映画だけが突っ走っていってしまったようでした。


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