あずきの試写室

2003年07月19日(土) 「曖昧な未来、黒沢清」

「アカルイミライ」の撮影現場に密着して
監督と俳優のみなさんとの関わりや監督が
作品に対して、どのような気持を持っているのかを
追っていくドキュメンタリー作品。

ちょっと角度を変えると、メイキングになりそうな
感じですが、ちゃんとドキュメンタリーに
仕上がっているのが良いです。
監督と俳優たちの別の映画として
見ても全然オッケー。
といっても、やっぱり「アカルイミライ」を
見てからがいいですね。

監督の怖いような優しいような雰囲気が
なんとも言えないですねー。
やっぱりああいう映画を撮ってしまう
雰囲気というのでしょうか(笑)
真正面から撮ったインタビューが
ほとんどなく、斜め横からとか
横向きとか。

俳優に説明する時も、監督の指示が
結構長くに渡って出ているので
一瞬覚えられるのか!はたまた
全部理解できたのか!
オダギリジョー。浅野忠信
なんて思ってしまいましたが。
そこは俳優、ちゃんと理解して
きちんと演技しているところがプロの技。

監督の言葉におおまかですが
クラスで目立つ生徒を後ろから操ろうと企む生徒だった
というのが、印象的。
それこそクラスをひとつの場面として
生徒が登場人物でそれを監督している
ような感じでしょうか。

正直この作品を見て、黒沢監督がますます
解らなくなりましたが(笑)
そういう曖昧な雰囲気を持つ監督だからこそ
あの世界が出来上がっていると思うと
次もまた斬新な作品を見る事ができるぞ!と
わくわくしてしまうのでした。




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