あずきの試写室

2003年06月29日(日) 「カノン」

行定勲監督作品の当作品。
劇場映画ではなく、テレビ放映用だったので
予算的にはあまりかかって、いなさそうな作品(失礼)
あ。低予算でも、全然脚本によってはオッケーどころか
すごいなあと感心する作品もあるのですが・・・

もういきなり屋外でグランドピアノを弾いている
ところから、不自然な音階が全編鳴り響いて
いきそうないやーな予感が(笑)

音楽が深い意味を持つ、ホラー作品といえそうですが
怖さというよりも、なんだか愛惜漂う雰囲気。
画面が、どんよりした感じで
見ていて、じめじめしました。

それよりも、なんかそれは明らかに変だなあと
ひっかかるところがいくつか。
屋外グランドピアノに匹敵する崖の上でのバイオリン演奏(笑)
なかなかありえないと思うのですが。
芸術家としては普通のこと。って訳あるわけないですね。

映画自体より、むしろ薄ボンヤリした画面の中で
ぎょろっと動く賀来千香子の大きな目の方が怖かった(笑)
果たして篠田節子原作に忠実だったのかなあ。
持っているのに、読んでなかった。。。だめじゃん。。

賀来千香子演じる瑞穂の学生時代を内藤陽子(新人かなあ)が
演じているのですが、どうしても昔の内藤陽子を
思い浮かべる私は、いったいいくつだ。


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