| 2003年06月26日(木) |
「壬生義士伝」 (ああマニアック) |
見終わったあと(いきなり終った後)家にある 「新選組隊士録」を見て見たら 主人公吉村貫一郎について 「慶応元年五月、土方歳三の江戸での隊士募集に応じて上洛し。。。 四年一月鳥羽伏見の戦いに敗走し、大阪で脱走した。。。。二十九歳」 って。え。吉村さんて29歳だったんですか。 なんか中井貴一が40過ぎているせいか、とっても おじさんに感じてしまったのですが。 でもほんと、幕末時代の主人公ってなんだか若くても みんなおじさんが役者をするせいか、年寄りと思っちゃうよね。 実際近藤さんだって35歳で亡くなってるのに。 50代にしかみえない人がしているしなあ。
勿論新選組が舞台となっているし、 吉村貫一郎が隊士であったのだけど、 私としては新選組の話ではなく あくまで吉村一代記という感じで見てしまいました。 あ。史実と違って怒ったという訳では まったくないです。
なんせ、新選組といえば、近藤を始め、土方・沖田と 来るのが普通ですが、あくまで3人は脇役。 むしろ、斎藤一が今回は吉村と対を張って主役。 斎藤演じる佐藤浩一がいい味だしてます。 斎藤一って「るろうに剣心」でも「風光る」でも なんか主役じゃないけれど、光っているものなあ。 戦後どんな感じで警察官をしていたのか見てみたかったなあ。 (って100年も前の人だって忘れてますね)
って脱線しましたが。 明治に入って、当時を知る二人の出会いから 物語が始っていく構成は、なかなか面白かったです。 あの男だけの世界を、いかに見せるかという点も 思った以上にリアルで、あきさせない演出でしたが。 いかにせん、最後にくるにあたって なげーよ(失礼)ってほどのくどさで 回想場面を繰り広げるのはどんなものだろう。 ああいう場面があってこその浅田次郎でしょうか(大変失礼) もっとすっきりさせてもよかったかもと 思わなくはないですが。。。。
西郷、桂、高杉、勝、そして竜馬と沢山の才人を 世に送り出して来た幕末時代。 一般の人々の生活だって、それに負けない世界が あったのだと、あらためて実感。
新しく「新選組血風録」みたいに 美男5人集といった、脇役の話を映画化してくれたらいいのになあと 思いつつ、いったい誰が見に行くのかといわれると困るけど。 少なくとも私は行くぞ!って営業にならないですね。 あ。中島登とかも出して欲しいなー。どんどんマニアックに なっていくので、この辺で。
最後に、沖田演じる堺雅人いいですねー。 ちょっと昔の島田順二を彷彿するような。 沖田ってあんな感じだったらいいな。
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