あずきの試写室

2003年06月08日(日) 「落穂拾い」

ミレーの名画「落穂拾い」を先日渋谷にて
生で見た時は、まだこの映画の存在を知りませんでした。

現代の落穂拾いを連想する人々を追っていく
ドキュメンタリー映画ですが、
アニエス・ヴァルダ監督の眼差しが
そのままダイレクトに伝わってくる作品でした。

市場で、鳩や鳥達と一緒に残った野菜くず(といっていいのか)を
拾って、そのまま口にいれてしまう男性。
といっても決して怪しい人ではなく(あ。変わった人ではあるか)、
普段は外国人にフランス語を教えていたり。

賞味期限を何日か過ぎたぐらいでは
全然大丈夫ーなんてゴミ箱から拾う人々。
はたまた、収穫が終った果樹園の果物を持っていく人から、
規格外の大量のジャガイモを捨てている
場所に車で乗り付け、何十キロも持って帰る人々。
実際私もあのジャガイモは拾っちゃうかも(笑)

勿論、食べ物だけじゃなく電化製品等も。
実際、粗大ゴミの日に出ている家電を見ると
使えそうな物がありますよねー。

監督はフランス国内をあちこち精力的に車で移動し
撮影していきます。
1928年生まれの監督のパワフルさと
人々のある意味バイタリティ溢れる生活に圧倒されました。うん。
監督自身が持って帰った
針のない時計は、なんだか不思議なオブジェのようでした。

監督の「ドキュメンタリーを撮影する事は
謙虚さを学ぶ一つの訓練」とHPで語っていましたが、
日頃、一日賞味期限が切れただけで捨てちゃったり、
まだ使えるのに新しい機種を買ったからと
簡単に捨てちゃったりする自分
もっと謙虚に生活しないといけないです。

「落穂拾い 二年後」という最新作があるそうなので
その後のみなさんにまたお会いしたいものです。


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