あずきの試写室

2003年05月20日(火) 「記憶のはばたき」

最初何故か記憶のささやきと思い込んでいましたが、
そのタイトルでも大丈夫かも(わ。無理かしらん)

15歳の少年時代の前半部分と20年後の成人した後半部分に別れて、
がらっと雰囲気の変わる映画です。
とにかく全体的にまるで絵画のような、会話も極力少なく、
流れるような音楽と幻想的な雰囲気が独特です。

15歳の少年時代の重要なカギを握る少女との日々は
まるでキングの少年時代を描いた物語のようで
あわく切ないですのですが、
まるで漂うような雰囲気から、いきなりどーんと
変わってしまうのにはびっくり。

少女の父の手伝いで少年が仔牛の出産に立ち会い
なまなましさに具合が悪くなるシーンで
「そのうちに人生に立ち向かう魂の
羽ばたく音も聞こえなくなるぞ」と父の言葉。
確かに、年をとるごとに鈍感になっていることを
実感している私には胸にズシーンとくる言葉でした。
あ。今思ったのですが、ここからはばたきってつけたのかなあ。
違いますかね。。

で、35歳になった時を演じるのがガイ・ピアーズ。
ちょっと15歳時代の少年が成人したのと
だいぶ雰囲気が違うので戸惑いましたが
(別人なのだから当たり前ですが。。。。)
後半部分も、これまた幻想的で。
樹に蛍(と思っちゃったんですが時期が違う気も。。。)の
ような虫が多数飛び去るシーンは、うなってしまいました。

見方によっては、なんのこっちゃらと思えるような
ところがなきにしもあらずですが(失礼)
これがなかなかどうして
油断ならないぞ作品でした。
私など、裏読みしすぎるほどしちゃて完璧自爆状態。ふぇっ。

マイケル・ペトローニ監督が脚本も書いていますが
その後「イノセント・ボーイズ」の共同脚本も書いたとのこと。
前半部分を見ていると納得の、仕上がりでありました。


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