オープニングでは、主人公のフィリッパが 自分の夫他子供たちを麻薬漬けにした男性を 殺害しようと仕掛けた爆弾が、 間違って子供二人とお父さんそして女性の 4人を殺めてしまうという。 一瞬強い動きの映画を連想してしまいますが、 とくかく全体的に静寂が 漂っています。 まるですでにヘヴンにいるような静けさ。 といっても、この世の不条理に満ちた世界では ヘヴンとはいえないですが。
特に町の描写や鳥瞰図でとった風景は とっても綺麗で、 特にどの家もパティオを備えているであろう 風景は、見慣れない景色で素敵。
フィリッパが、刑務官フィリッポとの 逃避行での列車を上空から撮った景色も 二人の気持ちとは裏腹に まるで何事もないような静寂と自然が マッチして。ううん。
ふたりの恋愛物ではあるのですが どんどんふたりが姉弟みたいに 見えて来てしまったのは私だけかな。 強い結びつきを感じさせつつ 決して即物的でない恋愛。
一種のファンタジー映画と云えるかもしれないです。
特にフィリッポの父と弟の兄に対する愛情が 私には切なかった。 愛する息子の為に、苦悩する父。 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」や 「イン・ザ・ベッド・ルーム」と このところ息子思いの父を見れて なんだか胸が暖かくなるなあ。 といいつつ 「ロイヤル・テネンバウムズ」の いい加減な父にも惹かれたんだけど。 って切ない恋愛物語を思い出していたのに 段々親父談議になってしまったので このへんで筆を(違うキーボードを) おくことにします。
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