short story


2001年01月28日(日)


07-手料理-
家に帰る頃には大抵、陽も暮れ掛けていて
いつも晩ご飯の食材を買って帰る。
買い物かごを持つのはやはり僕の役目だ。
主婦のごとき選択眼で食材を選ぶ彼女の後をよそよそとついて歩く。
機嫌の良い時にはチョコを買ってくれた。
子供のマネをして喜ぶと「ばか。」と言って笑った。

僕は料理はあまりしない。
どちらかというと腹が膨れれば栄養など二の次という考えだ。
自炊ができるよう、道具はそろっているものの、
飯を作ったなど数えるほどだった。
はじめは、「男だって料理くらいしなさいよ。」
という言葉に生返事をしていたが
そのうち諦らめたのか、作ってくれるようになった。
彼女と出かけるようになってからは
コンビニ弁当の新製品にも疎くなったっけ。

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日記才人