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今問題になっている汚染米の事を聞く国側と市民との対話(チャンネル桜取材放送「汚染米農水省追求集会」)を見て感じた事。
最初に、責任者が平成17年までは、今問題になっている米は、汚染米ではなかったと言っている。被害者が出たから、汚染米になったのではなく、基準が変わったから現在汚染米となった、と言っているにもかかわらず、市民は聞く耳持たない。微に入り細に及んで質問は同じ所を巡る。 この人達、寿司は食べているだろう。もう忘れたか?一昔前、マグロの水銀汚染で世の中連日のようにマスコミが騒ぎ、混乱した。ところがある日を境にぴたっと騒動がやんだ。何故か?マグロに含まれる、水銀値の基準値を緩めた(例えば2.p.p.mから、ええい面倒だから10.p.p.mにと言うように)からである。 多分水銀値は今も増え続けているだろう。だが、誰も何も言わない。毒は、消えたのである。 今回の汚染米はこれの反対を行く。以前白だった者を食品法改正(誰がどういう判断でやったかは知らないが)で、平成18年から汚染米に降格した。昨日白だった筈のものが、黒になることは事件ではよくある。しかし其れは決定的証拠がある場合である。 平成17年まで汚染によって被害者続出してたのか? 「被害が出ないと良いのか」と言う人があるが、良いのである。食品(白とは何か?即、吐いたり、下したり、死に至らしめないものとしか言いようがない。)摂取で被害が出てないのに問題にすることが出来るだろうか。太古から現在までの試行錯誤の結果が今日の食物(品)と言われるもので、社会的道徳規範とは一線を画する。道徳などは関係ない。
短絡する脳は、すぐ、安全→自然→無農薬米と考える。日本は1ヘクタールあたりの米の収穫量は世界一である。何のおかげか。農薬のおかげである。米が安く買えるのもこのおかげである。無農薬米に全部することは不可能である。 度を過ぎた使用(事故で混入も含)は必ず犠牲者が出る。 森永ヒ素ミルク事件、カネミ醤油事件など、人間は愚かだから、そう言う経験をしてからでないと解らない。 日本ではメタボリックが問題になり、腹回り85cm以上はメタボだと医者は言っていた。ところが、世界規模でメタボ基準を決めることになった。日本で問題にしている腹まわりは問題となっていない。 基準値とは何だ? 実際に意図的に悪意で使われた農薬で死ぬことはあっても、今まで農業で使われてきた残留農薬によって重度の障害、死亡した話は聞かない。むしろ茸や、フグなど自然の食物で毎年犠牲者が出ている、常日頃からそう言うことを考えていない脳に限って大騒ぎし、腹が減ったら、回る寿司屋で無邪気に寿司を食っている。新基準になったら、以前より確実に増えている水銀含有率にはもう頓着しない。米よりよっぽど怖いのに騒がないのは、頭がゲーム脳になっているからだ。
中国で日本産の米が人気である。目には目をと言う言葉もある。汚染米まとめて「日本産米」ブランド名はお煎餅にあやかって「御煎米(おせんまい)」として中国に売ったらどうだ。下水に浮く油を食用油(信じがたいが上海の一流レストランでも使用していると当の厨房長がTVで言っていた)にし、偽物の卵まで作る国だ、17年までは潔白だった米だ、下水油に比べたら綺麗なもんだ、完売間違いなし。問題一挙解決。
ゲーム脳…ゲームに熱中している人間の脳波にはβ波が出ない場合がある、そして、この状態の脳波は簡易脳波計における痴呆(認知症)患者と同じだとし、脳の情動抑制や判断力などの重要な機能を司る前頭前野にダメージを受けているという説。
→2007年の今日のたん譚
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