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縦40cm、横50cm 高さ60cm位の箱、毎日、これに7月頃からあるもの?を入れ続けている。今だいっぱいにならない。といっても、極小さいものばかりを入れているわけではない。大きいものは手帖サイズの紙状のものや、毎日平均300g〜400gのものを入れ続けている。 簡単に計算して今日までに、300x25(一ヶ月とする)x5(カ月)=37500g kgに換算すると37500/1000で37.5kgになる。子供一人?? そしていまだこの箱は一杯にならない。まだまだ入りそうだ。 さてこれはなんだ? 正解は台所から出る生ゴミである。以前から台所から出る生ゴミが家族が少ない割に多く出ることが気になっていた。 登山によく行っていた頃は、生ゴミは山に埋めて自然に戻した。 町中ではそうも行かない。仕方なく、ゴミ回収に出していたが、以前に微生物を使って、分解する方法があることを知ってやってみようと思い立ち、この七月から始めたというわけである。
多くの各県ではそれのための補助のお金が出るが、京都府に問い合わせたら京都府は出ないと言う。 生ゴミを処理する方法は簡単で、バイオチップ(おがくず状のものに生ゴミを分解する微生物を混ぜたもの)を何かの容器にいれて、生ゴミを入れたら、定期的に、例えば数時間おきに混ぜるだけ。 これで、家庭から出る生ゴミ、三角コーナのゴミは、黒い少量の塊になってしまう。これを庭に埋めるか、ビニール袋に入れて、どこかにおいておけば二次発酵が始まって、有機肥料となる。これは、植木鉢や、果実の樹木、畑の肥料になる。
日本人が江戸時代にすでにしていた世界的な発明、人糞の堆肥化は、今日では水洗で無意味に下水に流され、それを金をかけて浄化している。 本当は各家の便所から出るものも、この方法でほとんど臭いのしない、黒い土塊にできる。下水設備のない山小屋などはこれで解決できるはずである。
ともかく、実験をはじめて五ヶ月近く、完全に生ゴミはゴミとして回収には出さなくなった。現在箱の中のバイオチップは少し全体の容量が増えたように見えるだけでまだ大丈夫、驚くべき微生物の分解能力である。結局、酒も生ゴミも微生物の力に頼るのが最善にして最良の方法で、それはすでに昔の人が気づき実行してきたものだ。 科学はそれを説明し同じように出来る力とはなったが、結局自然の力には勝てない。微生物に労賃は必要ない。人はそれが働きやすいように補助するだけである。
後、箱の底にたまる有機質の塊が増えてきたら、庭の葡萄の木の下にまいて、バイオチップを箱に足す。生ゴミ分解は恒久的に続く。 これを各家庭でやれば、劇的にゴミ、それも厄介な生ゴミがなくなる。
朝ゴミを出す度にカラスがやってきて、生ゴミをつつく。ゴミ袋は破られて、あたりに散乱する。それを解決するために、町内で何ヶ月か一回の持ち回りで、ゴミ置き場の掃除当番をする…、という、いたちごっこもなくなる。
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