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先日、気晴らしに映画に行こうと思い、映画の情報を仕入れていたら、京都の朝日会館が店じまいしていた。朝日会館(朝日シネマ)は、いい映画を上映する時もあるが、ここにも左翼的な思想志向を持った人が入り込んでいるのか、時折、その方面の映画を上映したりしていた。 以前、「宗家の三姉妹」という蒋介石婦人、宋美麗の三姉妹を描いた映画を見ていて、途中で気分が悪くなって出てきたことがある。多分にプロパガンダ(政治的宣伝)を含んだ映画で、ありもしない南京大虐殺を巧みに映像でそれらしく入れたり、7.3.1部隊を暗示する、毒ガスマスクをつけた支那兵?などがカット挿入されていた。 それを無自覚に、へらへら笑いながら幸せそうに見ている、見物客の方に気分が悪くなったのだ、まさか映画館で講釈するわけにはいかない、一人黙って出るしかないのだ。ハリウッド製「パールーハーバー」などは、結末部分だけを日本向けに変えて上映し、翻訳も俳優の言っている事とは、少し内容の違う表現にした。こうでもしないと、歴史上の事であるし、気概のある人は抗議したことだろう。 それが、直接閉館とは関係が無いにしても、朝と昼と夜に上映している物が違ったり、あまりにせまい館内は、咳一つしても響いて、他の客に遠慮しなければならないような環境だと、どうしても足は遠のく。
他の映画館を見ると、スパイ映画が上映されているようなのでそれを見ることにし、映画館に行ってみると、やたら女の人が多い。入り口に貼られている「女性千円の日」、なるほどそれでかと合点した。が、男は通常の千八百円だった。夫婦で行くなら家計の助けにもなるだろうが、一般の男は実にいやな気がしたろう。 あれだけ男女平等を謳っている社会の筈なのに、こんな事になると、フェミニズムの人達から、「不平等だからやめてください」と、どこかにコメントしているのを見たことがない。(別に「映画の日」というのがあって男女同じ割引の日がある) 映画はたわいもない内容であった。席は八割方埋まり、ほとんどが「女性」であった。何でスパイ映画なんだと考えて、すぐそれは、映画を見に来ているのではなく、俳優を見に来ているのだと了解した。
こんな映画に2千円近くは非常に損した感じがした。が、男には「男の日」がないし、飲みに行くのに、「ごはんさそってぇ〜」と女に媚びる事も出来ない。逆はそこここで見かける。いまだに女物、ブランド物が売れている。なのに何で「女性千円」なのだ。
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