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日本人のボクシングチャンピオンが2.3日前に誕生した。まことに目出度いが、目出度くない。またまた金髪に近い茶髪である。多分何にも考えていないか、只たんに存在をアピールするためのものか、はやりで何となくかっこいいと思っているのだろうか。 ではこの、白人種の特徴でもある金髪、皆真似する金髪(もどき)そんなに真似するほど上等な物なんだろうか?
遙かなる昔、暑く紫外線の強いアフリカの大地にいた黒人の中の、色素欠乏症の人々が、環境に耐えられず、北に、つまりヨーロッパに移り住み、やがて今の白人種の元祖になった。 白人は原黒人のいわゆる、”白子”(色素欠乏症)であることはまず百%確かだという。色素欠乏症の劣性遺伝子は各人種とも百人に一人はもっているという。そして二万人に一人の割で産まれる。 日本人のお馬鹿達が無条件か無意識にかっこいいと思っている、すらりとした長い足、厚い胸、凹凸のある目鼻立ち、そしてブロンドの髪。確かになかなかっこいい。(しかし一昔前の日本人は「天狗」とか「鬼」として見た。日本人自身の目である。)
そう言うことを自覚していた白人達は、 自分達の祖先だとばかり思っていた、エジプト文化、メソポタミア文化、それに続くギリシャ・ローマ文化の担い手達。紀元前一干年頃のメレネプタ王の墓を調査してとんでもない事実を見てしまう。墓の壁画には世界に君臨する王のもとに朝貢(ちょうこう)する各国の人々の様子が描かれていた。 ところが、その国王は白い肌ではなく「暗い赤褐色の肌」で、朝貢する順番を見ると、まず威風堂々たる黒人が、次いで黄色い肌色の人種が並び、一番最後に「白い皮膚の持ち主で、眼は青、髭はプロンドで、長身をまだ毛のついた毛皮で包み、体のあちこちに入れ墨をしたまぎれもない野蛮人」が描かれていたのだ。(高野信夫著『黒人→白人→黄色人』三一書房)
ナポレオンのエジプト遠征についていって、あのロゼッタストーンを見つけたシャンポリオンも「わたしはこれを言うのが恥ずかしい。なぜなら我々の人種は最後であり、序列のなかでも、もっとも野蛮なのだから」と友人への書簡にその衝撃を書いている 現在、ダーウィンの進化論は知られているが、オランダ人の人類学者、ルイス・ポルクは知られていない。白人種によって抹殺されているからだ。なぜか? 彼の学説、幼形(Fetailization)進化諭は一九二六年、「人類成立の問題」というタイトルで発表された。 これによると、「進化すればするほど、胎児の発育は遅滞し、成長も遅延していくという理論」で、高等な生物ほど未成熟で生まれて来るというのだ。馬や魚など、動物は生まれ落ちた時点で、もうすぐ泳げるし、歩くことが出来る。 これは幼形(勾玉もしくはカシューナッツ状)の後半で、背骨がまっすぐになり、生まれたときには肛門生殖器は身体の後ろに回って出てくる。それに反して人は勾玉の幼形の状態で生まれ落ちてくるので、生まれてきても自分で何一つ出来ない。
このことから、高等な人種ほど不完全で生まれてくると言う考えが、ボルグの幼形進化論だ。ボルグの進化論によると、、膝から下はほっそり、上はがっちりのスラリとした足はむしろ、動物に近く、高等な霊長類になればなるほど、ぼてんとした大根足になるというのは、ゴリラやオランウータンを見てもわかるという。スラリとした筋肉質の足はカモシカやキリンを想像させる。 低い鼻はゴリラ・オランウータンなどの高等な動物に多く見られる。象徴的にSFでUFOに搭乗している宇宙人は幼形だ。足が短く、鼻が低く短足で華奢。 では唇はどうだ。黒人は唇が厚く、次に黄色で、白人は薄い。でもまた猿が出てきて、これが白人なみに薄く、もっと下等な動物はさらに薄くなる。体毛なんかは黄色・黒ともほとんどない。 白人種にはそれがよく分かった。そしてそれの帰結として、上のようなことには目をつぶり、とにかく見た目かっこいいのだから、他の民族と比較させ、それを公式の席で見せようと始まったのが民族の祭典、オリンピックなのだそうだ。だから、もともと人種差別が基本なのだ。 近代五輪を生んだクーベルタン男爵は本来の意図に反するその事について、烈火のごとく怒っている。つまり見世物意識だった。当時IOC会長だった男爵はそれを指摘して、その時の大会に出席することを拒否している 彼は一九二四年、フランス・シャモニーでの第一回冬季五輪にも満腔の怒りをぶつけた。スキ-、スケート競技には雪のない国からは参加できない。白人だけの競技であって、五輪の精神に惇るではないかと抗議し、オリンピックの名を冠することも反対した。でも、「それがどうだっていうの」と参加した白人諸国(当時世界の殆どが植民地だった)が開き直って今に至っている。男爵は「生まれ変わってきたらIOCをぶっつぶす」とまでいっている。 だからこの間のソルトレーク冬季五輪スケートでも、日本人韓国人には厳罰で、カナダ人のフィギュアには、仲良く金を複数与えたのは不思議でも何でもない。もともとそういう性格の競技大会なのだ。
さて日本人達よ。以上のことを読んでもなを、茶髪・金髪にして、公の場で活躍したいか!!日本人には美しい烏の濡れ羽色という言葉にあるような黒髪がある。クレオパトラが羨んだ一重まぶたがある。どうしてそれを大切にしないか。いまさら下等??な白人の真似をせずとも。
参考引用文献:高山正之「文明の闘いから人種の闘いへ」
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