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◆物理学者で慶応・津田塾大の教授を勤め、二三年前だったか亡くなった三石巌さんの主張に「分子栄養学」というのがあって、要するに体内に発生する活性酸素をいかにやっつけるかという問題に、アメリカの栄養学者(名前は忘れた)、がビタミンCの効用を説き、C摂取が流行となった事に異論を唱え、それだけでは駄目で、ビタミンEも同時に摂取しないと効果は少ないと説いていた。活性酸素の毒性に着目して、それを中和するビタミン類の摂取を勧めたり、良質の高タンパク食を推奨していた。
◆最近、マスコミで、ルルドの泉の水や、その他奇蹟の水のような働きをする、九州のある地区の水が紹介され、いろいろな水質実験をした。多少の違いはあるものの、成分に大きな違いはなかった。にもかかわらず、実際に薬効に近い効果があり、確かに治癒効果があるのだという。
◆名前は忘れたが、ある学者が、水はH2Oだ。活性酸素は遊離したO で、ひょっとすると奇蹟の水と言われる物の中には、遊離した活性水素が存在し、体内で発生した有害な活性酸素と結びつく。するとそれは水になるわけだから、体内で無害となり、排泄されるという新説を唱えている。慧眼である。きっとそうだという感じがした。
◆三石巌の論の上を行くような仮説だと思う。もう二十年位、家では朝飯は水である。現代栄養学はきちんと三度三度食べないといけませんなんていうが、一日三度食べる歴史は浅いのだ。朝それとどうしても動く(通勤や通学で)ので、糖分はとらなければならない。それはあめ玉一個、チョコレート一かけでもよい。だから、家ではエスプレッソ(濃いアラビカ種のコーヒ)と砂糖代わりの板チョコ一欠けが第二次朝食となる
◆かって慶応と早稲田で、朝抜きとそうでない学生の知能実験と体力実験をした。一ヶ月かけての調査だった、NHK で放映された。朝抜きの方が、知能テストは結果が良く、体力は山登りの実験で、朝抜きは午後からばてる率が多い事がわかった。朝の糖分補給がゼロだったせいらしい。 活性酸素(毒素)は当然三度三度食べる人に多く発生する。もし、上の仮説が正しいとするなら、より多くの水を摂取しないといけないだろう。
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