オクラホマ・スティルウォーターから

2003年11月20日(木) 客層

 シンシナティー郊外に新しくできるモールの中に、この前行った屋外のモールに入っているオーガニックのお店もできるらしい、という話を聞いた。

 この前の日記にも書いたが、そのオーガニックのお店というのは、関西で言うイカリスーパーのようなハイソなお店で、そのモールに入る、と聞いた時に、客層をちゃんと見ているなあと思った。

 シンシナティーはアメリカの中では中都市か小都市といったところだが、都市が持つ性格もちゃんとあって、ドーナツ化現象という、郊外に住宅地ができて、中心地が空洞化してくる、という現象もあるし、近郊の町によっても所得の格差というのはあるし、日本と違うところは、アメリカは人種によって住む場所というのもだいぶ分かれている。シンシナティーは白人と黒人の家族(どちらかというと、黒人の旦那さんと白人の奥さんというケースが多いのかな)というのも、案外よく見るが、それでもシンシナティーは分かれているといえば、分かれている。私が住んでいるところはその境界線と言ったところで、最近は黒人の人口も多くなってきているらしいが、それでも治安が悪いわけではなく、黒人が住んでいる場所としてはおそらくいい地域に入っていると思う。

 さて、話は長くなったが、そのオーガニックのお店ができる地域というのはシンシナティー近郊でも「いい地域」で、実際の数字を見たいなあと思って、Census Bureauという政府の機関が出している州や郡別の資料で、郡の人口構成や所得などを見てみた。

 シンシナティーと近郊は3つの郡のいずれかに属しているが、その3つの郡で比べると、そのお店ができる郡というのは2つの郡よりも家族の平均収入が7千ドルから1万ドルも多い。円に換算すると、約76万から110万といったところだろうか。

 数字を見てこの件は終わりにして、何系のアメリカ人か、という数字を見ると、圧倒的にドイツ系が多いのは周知の通りだが、それについでイギリス系を抜いてアイルランド系が多いのもびっくりした。


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