オクラホマ・スティルウォーターから

2003年02月17日(月) パロディーのポスター

 昨日ずっと雪が降っていたが、ネジャーティが学校から帰ってきて、ドアを開けたら15センチぐらいの雪の壁ができていた。この冬一番の積雪量のようだ。

 とうとう今日は休校になったが、ネジャーティは昼前に車で学校に出かけた。学校から電話がかかったが、研究室のほとんどの人が来ているらしい。

 ところで、先日友人から面白いメールをもらった。現在のアメリカとイラク情勢をパロディーにしたポスターだ。今回のイラクに対し て戦争を始めようとしていることに対して、アメリカ国内でも反戦デモがあったりするようだ。それは国内でテロが起こるかもしれないという不安からかもしれないが、どんな理由にしてもブッシュ親子が国家の最高権力で持って、アメリカの強さを示そうとしているのを見て、「あんたらは親分かぁ」と突っ込んでしまいたくなる。

 クリントン政権に飽きたのか、今度はブッシュの政党を支持しようとして、若干の差でそうなったが、現在の状況を予想だにしていなかったし、フロリダの票集計がちゃんとなっていれば、ブッシュは大統領になっていなかったかもしれない。そうすると、ニューヨークのテロ事件さえ起きていなかったのではないか、あれはブッシュが大統領になったせいだ、と密かに思っている。

 今のアメリカのやろうとしていることなど、簡単に言えば、「とにかく気に食わない。」

 つい最近もテレビで北朝鮮の核疑惑で日本の核武装の論議を展開した上院議員がいたそうで、ライス大統領補佐官が、日本が核武装で国益を見出している証拠はない」と否定的な見解を出したそうだが、この記事を読んで一つ思い出したことがある。

 それは大学にいた時のことだった。ゼミの教授はもともと銀行マンのエリートで海外支店長にもなった人で、銀行を辞めて、最終的に私の大学の教授になった。戦時中には海軍兵学校で訓練を受けて終戦を迎えたらしい。

 その先生が、学部のキャンパスだけで行われる大学祭の行事の一環で、基調講演をすることになった。その原稿をゼミ生は読んだのだが、「それってよくないんじゃないの?」と、誰もその基調講演の提案には頷けなかった。

 ちなみにこの頃の国際情勢としては、世界的にはソ連が崩壊し、東西ドイツが統一した時でもあり、夏にはイラクがクウェートに侵攻した時で、米ソの二極間のバランスが崩れた時だった。

 そんな中で教授が原稿に提案したもの。それは衛星偵察機に核を積み込むというものだった。衛星偵察機で偵察をしながら、何かあったときには、そこから核を落とすというものだった。

 まだまだ20歳、21歳そこそこの頭では、何がどう悪いと理論立てて教授に言うこともできず、でも、「やっぱりまずいよね」というみんなの結論で終わってしまったが、その直感的に感じるもの、それがやはり人間として一番大切な底辺の部分だと思う。

 その後だけではないが、その先生のエリート意識を多々感じることがあって、研究分野を変えたという主な理由があって、大学卒業後に国際政治学の教授のゼミに変わったのが、その先生曰く、「核を積んだ偵察機を打ち上げるときに失敗して爆発したら大変な被害になる。」

 その他、先生のご意見を聞き、ゼミを変わって正解だったと思った。

 北朝鮮の核疑惑は、日本にとっても決して他人事ではないのだが、もし日本に向けての発射を考えているとすれば、それはアメリカが原爆を落としたときのように、また、アメリカがベトナムに枯葉剤を撒いたように、人間が持っている人としての感覚を鈍らせて、空の下で同じ人間が日々生活しているという基本的なことをないがしろにしていることだ。それは今のアメリカも、イラクも、北朝鮮も、武力で対決しようとしている国に言えることだ。

 う〜ん、とにかく、今の情勢は気に食わない。


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