2009年05月21日(木)
 『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』 サンボマスター

ひっさびさにパーマなんぞかけてみる。くるるん。
考えてみたら2001年以来です。
コンフェデの時、ちょー髪長くてパーマ掛けてた記憶と写真があるから。

どうだーって感じのびよーしさんに、なんか照れます、
と言ったらなんでですか!?と驚かれる。

それはたぶん私があまりオサレなひとではないからです。
かわいくしてますーオサレしてますーってのが柄じゃないと感じてしまう。
そしてオサレしてる風の自分に、自分ひとりで照れる。自意識過剰。


そんな私でも、くるくるにして、お気に入りの服と靴と鞄で
表参道あたりをふらふらするのはとても気分がよくて

大奮発(パーマなんぞやってる時点ですでに大奮発なのだけれど)して
先日友人に教えて貰ってえらく気に入っているガレットを食す。

ポワレ=洋梨の発砲酒を飲んで

季節限定メニューの一番上にある組合わせは
ホワイトアスパラとグリュイエールチーズとクリームと玉子、
そしてプロシュート。あぁ、もうピンポイントに私のツボ過ぎ!!!

めいっぱいそば粉の香り☆たまらーーーん。

食後酒にはちみつ酒。

しあわせ。



日々色々あるのだけど、ここには書き残せず過ぎていくなぁ。
暖かくというか暑くなってくるとやっぱりこのこは不調になるし
在宅仕事も終ったので、あまりPC自体に向いません。



先日書いたムダな正義感について考える。


平日のおやすみの昼間うちにいたらなんだか外が騒がしくて
うちはすぐ近くに中学校と高校があるので、なんだいなんだい、学生さん?
とその声に一番近い自分の部屋に降りると、どうも雰囲気がよろしくない。


あーやな感じ。

みたくないし、聞きたくないなぁ。

これって多分、いわゆるいじめってヤツだよな。



大人の視線を感じれば、まぁやめてくれる可能性もあるかと思い
シャーッとレースのカーテンと網戸を開ける。

子どもたちが一斉にこっちをみる。


あぁ、やっぱり。

倒れている男子中学生を、数人で取り囲んでいる男子中学生の図。

こういう時、どうしたものだろう。


私が血気盛んな若い男性であったなら、先日の映画よろしくバットを持って
飛びかかりたいくらいむかつく図なんですが、まず、驚く。

ひとつ、彼らはこっちを見上げたものの、その後も平然としていた。
ひとつ、向いのおばさんが、すでにその様子を何もせず窓からみていた。


はぁ…。

今現在は暴力行為をしている訳ではないので、「やめろ」とかでもない。

私は暴力をみてはいないし、はやした立てる声はきいたけど
その内容も把握していない。(別に、把握したくない)
おら立てよ〜って足げにしている気もするけど、囲まれててみえない。

ただ、この図と取り囲んでいる子ども達の顔や声から、
あぁこれはイジメだなぁと判断しているだけなのだ。

でも、私にはこれを放っておくことはできないんだなぁ。

みたくないもん。
聞きたくないもん。
早くやめて欲しい。

しかし変に助けるとますますいじめられるので余計なことするな、
なんて話もよく物語にでてくる。
一人暮らしじゃないから、同居人たちに迷惑が掛ったら申し訳ないしな…
最近悪意を持って、古い貰いもの直して大事に乗っている小径車を壊された。
家の前の自転車も心配だ…。


私は判断に困っている間、ちょっと倒れているコに期待していた。
キミが抵抗する様子をみせたり立ち向う気持ちが少しでも感じられれば
私はここを飛び出していくことだってできるのに。やられっぱなしかよ。

囲んでる方にもむかつくけれど、実は私はそこで倒れたまま
亀みたいに丸まってる男の子にも正直むかついてしまうのだ。
キミが意思を持ってなんとかしようと思わない限り何も変らない。

仕方ない。
間が抜けている気がするけれど、窓から注意する。

「うるさいよ」

いやだって、他に注意しようにないさ。
首謀格の男の子は私の存在に気が付いてからは
倒れている男の子に立てよーって手を貸してさえいるのだ。

「はい、すみませーん」

あぁ、首謀格の男の子はそこそこ容姿もよろしくて賢そうだ。

「ほら、うるさいってよ。早く立てよ。」

いやいや、その亀男くんは全くうるさくはしてないよ。
亀男のせいにすんなや。うるさいのはあんたとその他大勢だ。

賢く無さそうな外野はそれでもはやし立てている。
「うるさいよーだってー。」とかも茶化す。
私が子どもの頃も橋の上でたむろして遅くまで帰ろうとしなかったら
うちのお父さん現れて「キミたち!」って注意したらしばらく散々
茶化されたっけな。「キミたち」って、しつこく言われた。
中学生って20年以上経ってもあんま変らないもんだな。

それにしても、悪びれる、とかもないんですね。

仕方ないので、携帯で写真を撮る。
写真撮った途端、気付いたその他大勢のひとりが慌てた声をあげる。


ちょ、今写メ撮られたよ、写メ!


輪はほぐれ、わらわらと散る。
写真撮られたら困ることしてたんかいな、やはし。


特に学校に通報とかはしていません。
で、その後別にいやがらせとかもされていません。

何事もなく、平和な森がみえる、鳥の声が聞こえる部屋です。

むかついてむかついて、どうするのがよかったんだろうと
惑いながら部屋で高橋優の『こどものうた』を大音量で聴く。

http://www.youtube.com/watch?v=hG13x1V9dM0


キレろよ、男子中学生。
頼むから自分で立ち上がってくれ。



自転車に乗っていると、とても気持ちよくて楽しいのだけれど
結構、嫌な気持ちになることも多い。これもムダな正義感…。
かっこいい自転車に乗ってる、えらく傍若無人なひとって多いのだ。

私はいちいち嫌な気持ちになる。悲しくなったり怒ったりする。

いやあのさー自転車乗りは結構、ロードバイクのおにーちゃんの
味方して、ピストがシングルのが酷いって声を揃えて言うけどさ〜
一概にそうでもないですよ…。全身キメキメの酷いのも多いんだって。
私は、シングルのオサレなおにーさんに感動したこともあるし。

ある日の夜遅く、家へ帰る道の途中で遠くにLEDが瞬いているのが
みえまして、あぁ、向こうから自転車がこっちに向ってきてるんだなー
って思ってたんですよ。私歩いているとよく思うんだけど、
あのライトってさ、私も使ってるしめっちゃ明るくていいんだけどさ、
目がよくないから眩しいもの苦手な私はちょっと嫌なのね。
まともにみちゃうとしばらく目がチカチカするの。特に点滅がいや。

まぁそう思いつつ、何の自転車かしら、そろそろ近いよね、
って顔を上げて前方の自転車の方みたら、ライトが赤いのよ!

え?前に赤い電灯付けちゃだめーって言われたよぉ?

その自転車はゆっくりめに私の横を過ぎる。

シングルに乗ったオサレでかっこいいおにいさん、
ライトを手で覆っていたのだ。血の色の赤。

はっとしてすれ違いざま、振り返る。
白いのが瞬いているのがわかる。

あぁ、おにいさんは、あれ歩いてるひとは嫌だって感じてること
知ってるんだ。歩いている私に気が付いて、手で覆ってくれたんだ。

その瞬間、付き合いたい、と思いました。(単純)



それでですね、先日清志郎がアメリカでレコーディングした時の
様子を特番で深夜にやってたんですよ。先生は大の自転車好きなので
アメリカでも自転車をレンタルし、家とスタジオを往復していました。

先生の自転車の乗り方はとても美しくて
曲る時には車に手信号で合図していたの。

なんかねぇ

あぁ、私の好きなひとはこういうひとなんだ、ってとっても思ったの。
酷い〜〜〜って怒るよりも、私自身がまず美しくあらねばととても思った。


ライト手で覆ってくれたおにいさんにも清志郎さんにも「余裕」を感じた。
他者へのほんの少しの思いやりと、心の余裕。
それは高い自転車で速く遠くまで走ることよりもずっとかっこいい。
ってこういうことを暗に嫌味っぽく言っちゃうから私はダメなんだよな(笑)


翌日は自転車日和で、私は楽しくサイクリングロードを走って
等々力に行った。いつもより意識してこまめに道ゆくひとに声を掛けた。

抜きやすいようにはしにのいてくれたおじいちゃんに
「ありがとうございます。」
お散歩のひとやママさんはわんこや子どもに気を取られているので
「抜きますね〜」

それぞれ「いえいえ」とか「はーい」って返事が返って来た。
自己満足だけど、とてもいい気持ちだった。
私もこうやって生きていきたいなって思う。

この間みた『重力ピエロ』で、春くんが言っていた。



「自分自身がこの世でみたいと思う変化になりなさい。」



ガンジーさんの言葉。とても素敵。

そうありたいな、気分じゃなくて、いつでも。



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