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★2009年04月03日(金)
『夜空ノムコウ』 スガシカオ
ゆうべのこと。
いつものように自転車で坂道を上がって あとちょっとで家の前ってところに桜の木が立っていて
風に舞う花びらが私の目の前をすいっと横切ったので 自転車を止めて、振り返ってその木を仰ぎみた。
わぁ。
濃紺の夜空に薄紅色に浮かび上がる花、花、花。
その向こうに、なんて見事な上弦の月。
ちりばめられた満天の星。
あぁ。
もうね、綺麗なんて一言で片付けられない。
ただただみとれる。
骨折の時は本当に大変だったけれど、 私はこの丘の上の我が家が、とても好き。
きらの友社設立のため日々邁進中です。
って、主にやってることはtotoを買うこととロト6を買うことだけど(笑)
編集アシスタントの内職も役に立つか。
そして、写真や工作のワークショップで勉強する。 遊んでるんだけど、きらの友社設立の観点からなら勉強だ!
PIEから今日の写真集作りのためのワークショップまでの この2週間の色々はすっごい楽しかったなー。 実はちょーへこんでもいるんだけど、でもすっごい楽しかった。
PIEは今年もアルバムの工作が1つ。 それから新製品の気になるデジタル一眼レフを貸してくれて みんなで公園とカフェで撮影して、1枚選んで、講評して貰うってやつ。
私この1年ちらほらワークショップ出てるんだけど アルバム工作かカメラ貸して貰って使ってみるってのばかりで 一度も写真の撮り方とかテクニックは教えて貰ってないな(笑)
■工作→楽しい
■カメラ欲しい→どれ買うか決め手がないから色々触ってみたい
だから、目的に叶ってるんだけど、一向に写真は上手にならない。
でね〜こういうの出ると、みんな本当に上手なんだぁ。 今日のも入れてこのワークショップ3連発で、さすがに痛感した。 ちょっとはずかしいの、差があり過ぎて。
今日集った皆さんは、自己紹介聞いたら、 カメラ歴何年とか、小学生の頃からカメラ持たされて、とか 毎年カナダとか北極圏に行って、こーんな(ってどんなだよ) 望遠レンズで白熊撮ってますとか言ってて(北極熊の写真ちょー萌え☆) 自作できちんと製本してある写真集なんかみせてくれたりして
もーすんごい上手なのさ、ほんとに!
うぎゃー。
「カメラが趣味です。」
って、こういうひとたちの言葉なんだよな ↓↓↓
初デジイチの提出は、展示するなんてゆうもので 少し狙って撮ってもみたの。なんてゆーかこう、 カメラ日和とかLOVEカメラとか女子カメラとかに載ってそうな感じで 白くしたり、ぼかしてみたり。一眼色々できて楽しいな、と。 カフェのお料理は山瀬の奥さん風イメージで、とかさ (笑。ちょーーーうまそうだよね、あれw)
でも上手なひとたちのと並べられると思ったら そういう写真てますます恥ずかしくて。 それって私じゃなくていい写真だし。
結局、悩みに悩んで、べったり全ピンテクニカル要素ゼロの 「あぁこれはきららっぽいな、きららが撮った写真だな」 ってのを出す。カメラマンの先生とかは講評に困るだろうけれど 知ってるひとがみて私の写真だってわかっても全然恥ずかしくはない。
「私っぽいでしょ」
って言えるから。
そういえば、この写真の講評は土曜日で、 金曜日も工作しにビッグサイト行ってて あの、mixiの方にはハイテンションで 本物のワールドカップ!本物のワールドカップ!書いたんですが
翌日出直してちょーびっくり。
私の写真、ワールドカップのすぐ側に展示されてた。
ワールドカップにテンション上がり過ぎだよ! なんですぐ横に自分の写真あるのに気付かないんだよ!(笑)
ふー…。
言い訳すれば、デジイチでちゃんと写真撮るの初めてで 小一時間公園に撮影に行って、展示する写真出せって厳しい。
アルバム作るから撮った写真プリントして持って来いって言われて 持っていく物は、ほとんどがおもちゃのカメラで撮ったものだ。
友だちにみんな上手で凹む〜言うたら、 きららはまともなカメラを持ってさえいないじゃん、と言われたけれど
でも、弘法筆を選ばずってなもんでさ、才能や技術やセンスがあれば 同じHOLGAちゃんで撮った写真でも、上手なひとは凄い写真な訳ですよ。 あぁ、みんなでチェキや写るんです使った時は私もそこそこいけたか。
例えば友だちの女の子が、主に自分とこのわんこの写真撮るんですが 彼女をみていると、彼女はデジイチ持ってるんだけど なんてゆーんだろ、問題はカメラじゃないなぁって思うのね。 コンデジでも携帯のカメラでも、素敵に撮ります。さくっと。
センスや才能というのは絶対的にあって (まぁだからこそプロの映像編集さんをやっている訳だよな)
私には上手な写真を撮る才能はないんだなーとしょんぼりですよ。
おもしろがれるとかおもしろい被写体をみつけるとか とにかく楽しめるとか、そういう才能はそこそこあるんだけどね。
凹みつつも、楽しいからこれからも遊ぶし、 みんなの撮った写真みてたら自分の中に自然と欲求が浮かび上がって来た。
私ちゃんと写真撮る。
で、おもちゃだから〜これは遊びだから〜 てんじゃなくて、「作品」を作る。 まぁ、遊びは遊びなんですけど、もっと真剣に遊ぶという。
こないだまでの「ひとにみせようと思って撮ってないもーん」 って姿勢から、ひとにみせられる写真を撮ろうと思います。
まずは、カメラを買う(笑)
思えば、骨折の頓挫はちょっと痛かったな。
せっかくカメラ日和学校の秋講座楽しんでたのに 4回のうち半分しか行けなくて(泣) 本当はここで初デジイチできるはずだったのになぁ。 (今回気に入ったのの前のバージョンだけど)
今号でみんなの卒業制作載ってて、またちょっとしょんぼり。 一応提出の声は掛けて貰ったけれど、 半分しか受けてないから卒業した気がしないんだもーん。
あんなきれいに載せて貰えるならなんか送れば良かったかな? 学校の様子で工作準備中の手とか掲載されてるから記念にはなったけど。 一応チェキで撮った写真は載ってるしな!w
あの時はまだ、そういう「タイミング」じゃなかったのかな。 って思っておこう。。。
で
今日の先生はプロカメラマン2名と編集の方1名。
> BOOKLUCK代表、編集者山村光春さんと、 > フォトグラファー東泰秀さんによる > 「写真集作りのためのワークショップ」を開催いたします。 > > プロの編集者とフォトグラファーが、 > 写真集の考え方や作り方のコツをレクチャー、 > みんなで自分の撮った写真を持ち寄り、 > 実際にシュミレーションをしようというものです。
という触れ込みでしたが、当日行くと金玖美さんもいらっしゃって
最初に、プロっぽくみえる写真集になる(かもしれない)7カ条 を編集の山村さんからレクチャーして頂きました。
これが、ちょーーーおもしろくてすっごくためになった。 プロの編集さんに教わる「本」の作り方。 実際に編んだ写真集で狙いを説明してくれるからすごいわかりやすーい。
自分用メモ。
■パラパラ感
■トーン・モチーフを合わせる
■時間の経過を想像させる
■フリとオチ
■余韻と余白
■共通と対比
■視点の先
あー失敗した。
写真集作るっていつもの工作感覚で来ちゃって 実際どういう作業するのかわかってなかったから 1冊になるなら統一したテーマがあった方がいいのかと思って 旅行のスナップ写真持って来たぞ。
30枚〜50枚も持ってこいって言うから そうなると数足りる統一のものって去年の北海道旅行しかないのさ。 あぁ、ワールドカップも数はめちゃめちゃあるな。思い出さなかった。
こうしてページをイメージして 構成をテーブルの上に並べて発表ってんなら 色んな種類の写真持って来た方がおもしろかったなぁ。
って呟いてたら編集長が言う。
大丈夫、こないだ浜松でワークショップやった時は、 全部カラオケ大会の写真ってひとがいたから。全部だよ全部。 全部おじさんとおばさんがマイク持って歌ってる写真。
おおぉ〜。 それは凄い。
それよりはどうにかできる気がする(笑)
持って来た写真をまじまじ眺める。
あぁ、他の皆さんと差があり過ぎ。
ネタに走るしかありません。
それでも先生のレクチャーを生かして、 共通点やアイデアを探す。
発表はえっらい緊張しました。 写真並べる手が震えました。 写真そのものには自信ないし力ないのも判ってるし。
だって「北極圏で立派なカメラとレンズで撮った ちょープリティな自然な生態の中にいる北極熊の親子」のすぐ後に、
おもちゃのカメラで動物園で撮った北極熊だよ!(笑) しかもガラス越しのヤツだかんね!(笑)
実際カメラマンのおふたりは正直コメントに困っていた気がする。 構図はいい、くらいしか言うことない感じ。
でも編集さんが、とてもありがたい言葉をたくさんくれまして ただの旅行写真であっても、作品にする構成力があるとかなんとか 写真があんまりなので、慰めてくれてるかのようにやたら誉めてくれて
あなたは、どんな素材を与えてもなにかしら発表することができるだろうと
おおー。 お世辞でもまじうれしい。
編集者さん鋭いかも。
だってそれは多分、私の唯一と言っていい強みだ。 「あるものでなんとかする」は数少ない取り柄だと思う。
着眼点がいい、センスがある…
いやもう、恥ずかしいからそこまで慰めてくれなくていいし(笑)
って思ってたら、まんざらお世辞でもなかったらしくて
えーと、総評で本日の優秀作品2つの中に選んで頂けて ご褒美に先生たちの写真集を頂きました(*^_^*)v
わーい。
写真は、間違いなく一番下手っぴだったのに。
そしてハタ、と気が付く。
そうか〜今日のワークショップは、写真講座じゃなかったんだ。 いい写真のレクチャーがあった訳じゃなくて「本」作りなんだもんね。
この中でたぶん唯一私だけが(あ、編集長もそうか) ベースが「フォトグラファ−」じゃなくて本好きとか紙好きなんだ。
参加費2000円で、いい話たくさん聞けて 実際発売されてるの写真集が出版されるまでの課程をみせて貰えて (紙だの製本だの好きだとたまらん展示だったよ。 実際のカメラマンと編集者がその場で質問に答えてくれるしー)
参加記念っていうか、勉強の成果を出す宿題でphotobackっていう 1冊写真集作るののフリーチケットを全員が貰えて、 今サイトみたら2310円、これだけで元取れてるんじゃーん。 http://www.photoback.jp/about/bunko/index.aspx
しかも写真集まで貰えてしまった。
イギリスの写真で、壁に貼られてるのみておぉと思ってたから じっくりゆっくりみれるのうれしいよー。 レクチャーで紹介されてないページを、 編集者の意図を汲みながら楽しもう。 作り方と同時に今までと違う写真の見方を教わったんだなぁ。
目の前のご本人から頂戴したので、サインを頂く。
遠藤さんへ これからも写真続けて下さいね!
わー。 うれしい。
はい!
でも、どっちかっていうと、これから始めるところです。
多分、今がスタートです。
宿題の締切りは7月末。
さぁて。
だからまず、写真機買わないとね(笑)
えー骨折の保険金とぉ、定額給付金とぉ…
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