西方見聞録...マルコ

 

 

青春は拾う - 2012年07月24日(火)

 さて、7月24日。この日は夫あめでおさんも私マルコも次女おKさんもそれぞれの予定をやりくりし、バスと電車に乗ってこの町、田原本にやってきました。




 田原本、古い町並みと水の豊かな,奈良の中部に位置する町です。




 で、そこにある、バトミントンの聖地、田原本中央体育館(どうしてモナリザとせんとくんのツーショット?)にて



 中学バトミントン奈良県県大会団体戦が開催されました。

 そこでは「負ければその場で引退、勝てば、もう受験なんかいいから近畿大会全国大会行ったれ!」なかなり本気な試合が展開されており、1号さんも参加なさっておいででした。

 で、ダブルス2組シングルス1組の合計5名が団体戦レギュラーなんですが、その5名のスタメン発表は前の日に行われるというきつい状況でした。1号さん一応キャプテンですが、実力派キャプテンではなくてエースは別にいて、1号さんには、人間関係の調整を託されており、まあなんというか調整型キャプテンだったわけです。まあそんな調整型キャプテンの1号さんでしたが、なんとかスタメン入り。しかもふたを開けてみればエースと組んでの第1ダブルス(3試合の1番最初に登場する組で絶対負けが許されない組)での登場と言うことでした。

 で、当日試合が始まります。
 数えてみると男女100チームが10面のコートで戦いを展開するんですが、とにかく物凄い熱気。
 クーラーなんかは一切かかってなくて、外は物凄い高温で中も1000人以上の人が詰まった体育館で中学生も顧問の先生も応援の保護者も声の限りに応援するという物凄い状態で1000人サウナって感じでした。熱中症で運び出される応援の下級生も目撃しました。

 そのなかで絶対負けられない第1ダブルスとして登場した1号さん。しかもエース様と組ませていただいて、ミスなんかしたらもうどうしましょう!って感じで私はもうお祈りの形に手を組んで応援します。ミスしないで〜!って。こんな胃の痛くなるような状況をこれまでも戦ってきたのか,と初めての観戦の私マルコはがくがくしちゃうわけです。

 しかしコートで1号さんとエースのMちゃんは「1号のママお祈りしてるで〜」「ほんまや何に祈ってるんやろうな〜」と結構余裕だったようです。

 そして試合が始まります。こちらのエース様、そして対戦相手の御○中学の皆さまも打って打って打ちまくります。貴様らスマッシュしか打たんのか!って感じでした。

 1号さんはその中で拾って拾って拾いまくります。どんなスマッシュも必ず返します。なんつう粘り腰のバトミントンか。そんで返して返して返して、対戦相手様のミスを待つという地味なスタイルでしたが、スマッシュ打ちはどうしても不安定になるので、確実に点を取る、派手さのない1号さんのほうに点数は重なります。3セット目までもつれ込みましたが、なんとか1号さんの組勝利。

 地味ですが負けない、乱れないそういう強さを彼女が培ってきたことに大変胸が熱くなりました。

 親ばかで申し訳ない。


 でも本当にこのキャプテンとして過ごしたこの1年間は半端なく大変だった、と近くで見ていて思いました。冬はまだ夜もあけきらんうちから練習に出かけ、とにかく休みのない毎日。自分も苦しいけれど、「ついてこれない」という部員の話を聞き、「やめたい」という友の声を聞き、時に見送り、それでも勝つことを目指し、エースを支えていかなくてはならない。

 私自身は週2日しか活動しないぬるい部活の経験しかないのでこの盆と正月以外の時間を拘束されるという激しい体育会系活動にめまいを覚え、私だったら絶対出来ないな〜と思いながらお弁当を作りました。

 結局第1ダブルス以外のシングルスと第2ダブルスが負けてしまい、1号さんの中学は緒戦で敗退。1号さんの夏は終わりました。

 本当にお疲れ様、よう戦われました。さて、ここからは高校受験がんばりましょう。


...



 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home