その道を行け - 2010年03月07日(日) 先週のクローズアップ現代に高遠菜穂子さんが出ていた。6年前の人質事件から日本でのバッシングの後、イラクでの活動を復活させることで再生を果たそうとする彼女の今が画面に映った。 高遠さんはあの人質事件で日本でもイラクでも有名になった。その彼女が支援活動をあきらめずに取り組むと言うことは、日本でもニュースバリューがあるし、イラクでも大きく報道されたようだ。 このことは日本とイラクの「多様なレベルでの交流回路の存在の可視化」と言う大きな利益を両国とそこに暮らす人々にもたらしていると思う。 ブッシュ政権に追随し、自衛隊を送っただけではなく、日本には草の根レベルでイラクの人々に寄り添おうとした人々がいたのだということは、壊れてしまったイラクと日本の関係を再構築するときにどれだけプラスに働くだろうか。 高遠氏をバッシングするということは、そのイラクとの間の細い架け橋を破壊することにつながる国益に反する行為だと言う認識を私たちは持ったほうが良い。 せっかく民主党政権になったのだから、ぜひイラク戦争を支持した旧政権の政策を再検証してほしい。 ちなみに2004年4月から6月にかけて私は当日記で人質問題を下記のように語っていた。4月11日、5月13日、5月31日、6月10日、6月11日、6月12日。 どうでもいいけど、あのころのわたしはD論のフィールドワーク開始(2004年7月)を前にすごく時間があって、多弁だったのね、、と読み返して思う。 で、読み返してみて、あんまり、今と変わってないけど、2004年当時擁護論は声の大きさでバッシング論にかき消されてしまったのは確かだ。わたしもこんな世界の片隅でつぶやいてばっかりいないでここで紹介されているロビイング代行アクション、してみようかな?と思った。 高遠さんの番組からはソーシャルキャピタル(社会関係資本)生成現場としてのボランティアワークとか、生きがい提供・人材育成機能を持つ支援現場とかいろんな読み解きが可能だったんだけど、最大公約数的に理解が得られそうなオールタナティブの国益論で一発日記をぶってみました。 さ、仕事しよ。 ...
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