オトナの世界 - 2010年01月18日(月) 洟垂れ小僧の大学生のころなんかの弾みで浅川マキのライブを池袋の文芸座ルピリエに観にいった。当時茨城県在住だったから、常磐線でみにいったんだ。 ライブ会場で浅川マキがバラを一輪片手に持って、暗闇から登場すると、むわっとする香水がせまい会場を覆った。けだるい歌声に「なんかよく分からないけどオトナ〜」とハタチを目前にした私は、どきどきしたものである。 さて時は過ぎて私は40越えて、多分社会的に大人になったけど、大人になったら浅川マキ的世界がすごく理解できるかというとそういうわけでもなく、浅川マキはいつまでも異世界の人でした。 大人になったらいろんなことが分かるとあのころ思ってたけど、分からないことは分からないまま水晶玉みたいに無数に転がってるのをそれぞれいろんな角度から覗き観て、それぞれ解釈して適当なこと言って歩いていくのが人生だと教えてくれた浅川マキ氏。彼岸に旅立たれたとのこと、合掌。 ...
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