耽溺正月 - 2010年01月02日(土) あけましておめでとうございます。 さて、この年末年始は婚家実家への顔見世興行を年末のうちに静岡への旅行で済ませてしまい(その代わりこの旅行は4泊5日の長尺で楽しかったけど疲労しました)、大晦日と正月3ガ日を自宅で核家族でまったり過ごすことにしました。 今回はそのまったり中にアクセスしたメディアへの言及日記ですな。 1日1日 「狐笛のかなた」上橋菜穂子 新潮文庫 http://www.shinchosha.co.jp/book/130271/ 大晦日に家族でねっころがり読書用の本を購入しに近所の本屋に行って購入しました。耽溺しました。上橋菜穂子の「守り人シリーズ」や「獣の奏者シリーズ」に嵌ると長くて大変そうですが、コレは1日の耽溺で勝負がつくので短く耽溺したい人にお勧めです。短くてもしっかり、世界観の出来上がってる上橋ワールドを堪能できます。「王子を守る」というコンセプトとか、主人公と同じ能力を持つ「母の悲惨な献身」とか上橋ワールドのキーコンセプトは随所にみられました。 あ、ちなみにこの日は法隆寺の舎利講(正月3ガ日法隆寺の夢殿の隣の舎利殿で営まれるお釈迦様の骨を皆に見せてくれるという仏教行事。午後1時に開始で、1時35分ころ舎利が登場します!)にもいきました。舎利が出てくるのを待つ間もちょっと「狐笛のかなた」読んじゃいました。 1日2日「高慢と偏見」BBC版のDVD アマゾンの紹介ページ おKちゃんの保育園時代のママ友で、お勧めマンガやDVDを駐輪所のお互いの自転車のかごに投げ込む仲のS夫人にお勧めされました。 長尺でした。本編300分ですから、5時間ですよね?1人で夜中に観ようと思ってたんですが、それにしては長いし噂では面白いから一気に見ちゃうというし、いつ観ようかと悩んでいたんですが、1月2日の昼間、冬休みの宿題タイムを2児が終えたころを見計らって家族で視聴しようと居間のTVでDVD再生。 字幕なのでおKちゃんは最後の1時間は脱落し、母と姉があまりに夢中になってるのにかんしゃくを破裂させ、5時間居間に背を向けて写真整理に明け暮れていた父の元に逃亡しました。が、私マルコと長女1号はかなり夢中になってみちゃいました。 1号さんはクリスピン・ボナムカーターが演じた「ビングリー氏」の方が最初から誠実に長女ジェーンを愛し続けて、ノリもいいし、スキ!なんだそうですが、ここはコリン・ファースの「ミスター・ダーシー」にくらっとするのが乙女の王道なのよ、と諭させて頂きました。彼女は乙女未満なので、まあしょうがないか。 階級社会に皮肉な視線を送りながらも「決めの魔球は玉の輿」という物語の構造にくらくらしながらも、次女エリザベス役のジェニファー・イーリーはいいな〜と思いました。また上昇婚を果たしたジェーンとエリザベスのその後とか(とくにジェーンはあの小姑、大変過ぎないか??)、廃棄物処理って感じで北部連隊に追っ払われた5女リディアとその夫は今後どうなるのかとか、「決めの魔球」後の人々に思いを馳せました。まあ、端的に言ってこういうのを「嵌った状態」というのでしょう。 たくさんのスピンオフ作品を生んだ作品だというのは、なるほど実感できました。 まあそんなわけでメディアに嵌った日々でしたが嵌れなかったおKさんが不満大爆発なので1月3日には書(やDVD)を捨てて町に出て、スケートでもすべってこようと思います。 ...
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