西方見聞録...マルコ

 

 

祭り - 2009年10月11日(日)

 はい、毎年法隆寺境内で地元の衆がむちゃくちゃする秋祭りのシーズンがやってきました。旧法隆寺村に所属する5つの集落がそれぞれ太鼓台と子どもみこし(ダイガクといいます)を繰り出して、それぞれの集落の威信をかけて競い合うのがこのお祭りのみどころです。ここ数年1号さんが子どもみこしメンバーで参加してたんですが、今年は子ども会役員の不肖ワタクシもお祭り参加させて頂きました〜


 1ヶ月前の9月中旬にまず宵宮というのが行われます。
 このときは夜に集合してダイガクだけで氏神の斑鳩神社に行って祭りの無事が祈られます。
シルバーウィーク中の出来事でした。

 あと村寄り合いにも1回出席してお祭り当日のタイムスケジュールや巡行順路のレクチャーを受けました。



 そんで10日11日の2日間が本祭です。午前中9時ら12時ころまで太鼓台とダイガクが町内を巡行します。これが太鼓台。ちなみにお昼ごはんを祭り関係者全員に振舞うので子ども会役員と婦人会(最低年齢55歳)の皆様、調理担当若い衆は朝7時に集合して炊き出しが開始されてます。

 私は1日目は巡行に付き添い、万歩計で2万歩を達成し、2日目は炊き出し班で三升炊きのお釜5杯分のおにぎりと炊き込みご飯の具の切り貼りとおでんや揚げ物つくりに精を出しました。ちなみに炊き出しでよくお世話になってる文学作品の舞台にもなってる某旅館の女将さんと一緒になり、「あ〜いつもお客さん紹介してくれる人よね」と話が弾みました。他の子ども会のお母さんはみんなどこかの家の嫁とか娘なんですが、縁者のいない私の身元引受人みたいな感じで他の婦人会のお姉さまに紹介していただきました〜。ありがたや。



 太鼓台にはわが自治会からは8人のお稚児さん(未就学児男児)とおっさんが乗ります。で町内巡行時は下に台をつけてごろごろ引っ張ります。持ち上げると凄い重さのようです。担ぐのは主に法隆寺境内でとなります。



で、こっちがダイガクね。

 


 午前中の町内巡行を終えて、自治会館で朝から炊き出しした大量のお祭りごはんを食べたら、イザ法隆寺境内に突入です。




とにかく世界遺産の法隆寺南大門にこのでっかい太鼓台とダイガク入れるわけです。ものすごい職人芸ですが、とにかく入れます。ダイガクのほうは高さが門より高いので重いんですが傾けて門を傷つけずに入れます。上手く入ると周囲から拍手が沸きます。



氏神さんから天狗様がやってきて法隆寺境内にお旅所が設営され、仮の神社が寺内にできます、不思議な神仏の出会いです。ちなみに氏神さんは菅原道真です。聖徳太子MEETS菅原道真。



巫女さんの奉納の舞なんかもあります。ちなみにお稚児さんや女の子の巡行は回覧板で参加者を募るのですが、巫女さんはどうやって選ばれるのか謎です。1号さんやってくれないかな。




を、地元の野党議員がどぶ板を踏んでます。キミが夫婦別姓実現を阻んだことを私は忘れないよ。博士号旧姓で取得のために戸籍謄本を取ってさらに現在も手続き中の私のめんどくささを知れ。



まあそんな行事が済んだらいよいよ担ぎ合い(がぎあい)です。これがものすごい大迫力!5つの自治会がその勢力を競って法隆寺の西大門と東大門の間のなが〜い道で行き合いながら、すれ違うときに激しく太鼓台やダイガクをゆすってうちの自治会はこんなに重いものをこんなに勢いよくゆすれるもんね!と自慢しあうのです。まず大人同士太鼓台で勝負して、次に子どものダイガクも勝負します。

 まず法隆寺の東西の門前町2つがカギアイをします。この2集落は大変由緒のある古い集落ですがいかんせん高齢化が進みすぎです。オトナの太鼓台はなんとかよそに出て行ったものもかき集めて何とかしますが子どものダイガクの子どもの少なさは目を覆うばかりでほとんど子ども会のお母さんがダイガクを持ち上げています。

 で残り3集落がそのあと三つ巴でカギアイをします。わが集落はわりと周縁部にあるのですが新興住宅街と児童養護施設が域内にあるため、子どもの数はものすごい隆盛です!なんと子どもが多すぎて今年は5年生以上しか参加出来ませんでした。歩ける子どもはみんな動員するほかの集落の垂涎の的です。

 このカギアイ10日の夕方、それから10日の夜7時半から、さらに11日の昼過ぎからと3回やります。普段、せいいつな法隆寺境内がどうしたの?!って感じで大盛り上がりして、たまたま通りかかった観光客は大変驚き、外国人旅行者は「お〜おまつりおみこし〜」と興奮して写真をとりまくるのでした。

 とにかく2日間朝もハヨか夜10時近くまでお祭りやって母同士は同じ釜の飯食って絆を育み、子どもたちは地域の人々にかわいがられ、ありがたがられ、とにかく楽しい2日間でした。




 最後に突然太陽の周りに虹が出たので激写。子ども会行事の最大の山場が終了し、最後の夏を終えた甲子園球児のように脱力しています。が、さて来週は学会発表。あ〜、準備できてね。



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