西方見聞録...マルコ

 

 

青春の赤っ恥 - 2009年06月16日(火)

 栗本薫氏がお隠れになられた。

 中学校時代と高校時代にかなり夢中になってたグインサーガは完結を見ずに、話が広がるだけ広がって、そして、そこで止まってしまった様だ。

 私は30巻くらいでもう追っかけるのをやめてたんだが、でも一番最初のころ物語を引っ張ってたリンダとイシュトバーンの初恋はどうなるのかだけ時々立ち読みでチェックしてたんだが、もう複線だか脇キャラだかが入り乱れてわけがわかんないくらい複雑な話になってて、最初のころのヒロインのリンダやアムネリスの運命だけ拾って立ち読みするのはものすごい難しいことになってた。

 あ〜中原の陰謀と戦いの絵巻物はもう完成しないんだな。読者もザンネンだけど、作者はもっとザンネンだったろうな。

 さて、時々大和路快速で一緒になるママ友のR君ママがグインサーガを読んでたという情報を某筋からいただいた。ほう、さすが同世代、と感心してたらまたこの前R君ママと朝の大和路快速でご一緒したので
「栗本薫、読んでたんだって?死んじゃったね〜」
という話から
二人で青春の読書傾向暴露大会になった。

恥ずかしかった。

青春時代はまってた媒体を打ち明けるのはけっこう恥ずかしいオコナイだな〜。栗本薫はまだ良いのだが、新井素子や氷室冴子と言ったコバルト系読み物への嵌り具合をお互い打ち明けあったのだがこれは恥ずかしかった(太宰も読んでたけど今はお呼びではない)。

しかしR君ママと私は青春の赤恥読書傾向がかなり似ている。漫画系読書傾向も似ていた。
「僕の地球を守って」とか私なんてケニアまで兄貴が送ってくれたとか。新井素子からファンレターの返事もらっちゃったとか、できれば墓まで持っていきたい青春の赤っ恥だ。

そんでそんな似たような青春の赤恥読書歴を持つ私たちが今お勧めの漫画を厳選して選ぶとなんだ、という話になった。私は佐々木倫子の「チャンネルはそのまま」とよしながふみの一連の作品と「聖なるお兄さん」を推薦した。R君ママは浦沢直樹が今は一番だろう、ということだった。浦沢直樹は私も注目して「プルートウ」は読んでたんだが各所で話題の「20世紀少年」は巻数が行っちゃってるので、フォローできてない。

じゃあ今度「20世紀少年」貸してよ、とお願いすると、R君ママはよしながふみ関連をフォローできてないのでそれを借りたいということだった。
今、私とR君ママは同じ駐輪所に自転車を置いているので、朝漫画をそれぞれの自転車の前かごに突っ込んでおく協定を結んだ。

私は翌日早速よしながふみの『大奥』と『西洋骨董菓子店』をR君ママの自転車の前かごに突っ込んだ。R君ママは私のD論締切日の翌日の朝「20世紀少年」を私の自転車の前かごに突っ込んでくれることになっている。

というわけで禁欲的なD論執筆の日々とそろそろおさらばするのでニンジンがすでにあちこちにぶらぶらしてるのであった。

、、青春でなくても恥ずかしいかも。ま、楽しいからいいのだ。






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