ツボ読書 - 2009年04月10日(金) 1号さんの6年生の国語の教科書のしょっぱなに重松清の短編「カレーライス」がのっていた。そんなわけで、このところ12ページからなるその物語を「3回音読」とかいう結構、重労働な宿題が出ており、1号さんの音読するその物語を毎日3回聞いている。 そろそろ反抗期な12歳の男の子と働き盛りの父母のちょっとした衝突と和解を描いたその物語は、働き盛りの共働き夫婦が読むと(私の場合聞くと)結構ツボな話である。 「重松清、おもしろいね。こんどステップって言う本読んでみようか?」 と1号にもちかける。流星ワゴンよりステップのほうが小学生でもいけるだろう。ちなみに流星ワゴンは読んだことがあったけど、ステップのほうは未読。でも板友さんが読んだ感想を書かれていて、お?面白そうだな。と興味を惹かれていた。 んでこの日金曜日遠方非常勤講師先からの帰り道、職場最寄り駅のジュンク堂で購入して読みながら帰る。 泣ける。 だ〜だ〜涙流しながら読む。隣のビジネスマン風あんちゃん、あまりに鼻をかむワタシに少しビビッてる。 子育てしながら前線で働いたことがある人なら、そして保育園を知っている人なら1章の「ケロ先生」で涙腺は決壊するだろう。 乳児として出てくる美紀が小学校6年生になるまでの期間、母を喪った家庭の父と娘の物語が読む人の涙腺を決壊させながら淡々とすすんでいく。学校というところのマイノリティへのちょっと淡白な(少々冷たい)扱いと、マイノリティをこそ受け入れるのが使命の保育園の描写は、保育園から小学校へと生活の場を移行させた今のわたしにはかなりツボだった。 難を言えば、少し高学年女児育児の大変さの描写が薄かったところか。重松清、高学年女児育児の困難を今度もうちょっとリサーチして書いてみてください。 さて、週末涙腺を決壊させながら、読了し、1号さんに勧めると「ウザそうだから、やめとく」とのご託宣。、、そうか〜短編「カレーライス」も親はツボだけど子どもには確かにウザイ話かも。 そうだね人生のある時期、あるいはある人生を歩んでる人にはツボだけど、そうじゃない人には「げえっ」って本があるよね。「マディソン郡の橋 」がわたしには駄目だったけど、アレに感動する人も居るし、大人になってから、両親が「東野圭吾の『秘密』」に感動したと言って勧めてくれたので読んだけど、娘の立場でアレを読むと、はっきり言って「不愉快」だった。 重松清も親はツボでも子どもにはウザイのだろう。 まあ、大人になったら読んでよ。 ところでおKさん最近のツボ読書は「探し絵ツアーシリーズ」。 現在6巻まで出ています。我が家では1巻と3巻と5巻と6巻を購入して読んでます。なんかバリバリという音がするほどおKさんが嵌ってます。家ではとくに3巻と5巻が人気でした。これもおススメ。 ...
|
|