マキメの法螺話ープリンセス・トヨトミー - 2009年04月03日(金) 鹿男(奈良)で、ホルモー(京都)なマキメ(万城目)が大阪を舞台にまた法螺を吹いてます。 大阪の人はなんであんなに、無意味に明るく、お上を小ばかにし、そしてちょっぴり排他的なのか。その大阪の秘密をファンタジックに謳いあげてるSFっつうたらいいのか。 オトコの世界とオンナの世界のくっきりわかれ度が凄くて、主人公の設定をいじったぐらいではどうにもならないくらいマッチョな感じもしました。でも主人公の両性具有な感じは、そしてどうしようもない感じのドンくささは良かった。映像化されるときヘンにハンサムが演じませんように。 江戸を頂点にする武家社会の対抗者としての大阪像ってのは「浪花の華」と共通してるけど、浪花の華よりかなり、カルイっつうか、喜劇的な大阪像が提示されてます。 まあ、地の者にしか伝えられな伝統ってのは斑鳩にもあるし、私が裏磐梯で修論かいてた早稲沢村にもあったけど、ソレを大阪ほどの大都市でやったら、そらオオゴトやろな、って感じがしました。 斑鳩の場合、旧法隆寺村の5か村が覇を競う秋の大祭があるんですが、今年自治会班長のあめでおさんも、子ども会副会長のワタクシマルコもかなり「秘儀」に肉薄してるんですが祭りの鍵になる太鼓台に関しては「まあこれはこっちでやるから」って「地の人」が引き取っていくんですよ。やっぱ地下に何か秘密が! ちなみに、私は4分の一大阪人なんで、もしかしたらマキメが吹いてる例の秘密に関与できるかも。 ネタばれを恐れてかなり隔靴掻痒な文章になりました。しかしお勧めの図書です。是非是非〜。 ...
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