西方見聞録...マルコ

 

 

ブレンになれない。 ジュノ鑑賞記 - 2008年12月14日(日)

 うお〜久しぶりですがちょっと過去日記いきます。

 この日12月14日はあめでおさんが1日いないので子ども二人と何して遊ぼう高砂屋、と前々から論じ合っておりました。んで3人で映画でも行こうか?ということになってたのですがプリキュアに行きたいおKさん6歳児と、ホームレス中学生とかハンサムスーツ、とかが観たい1号さん11歳児の意見が割れ、マルコが「もうウオーリEにしとこうよ」と仲裁したんですが「そんなんおかあちゃんが観たいだけでしょ!」と怒られたので「アホか!お母ちゃんが観たいんはレッドクリフじゃ!」とけんかになってしまったので、3人でベイビーフェイスプラネットでお食事した後、その近所にあるビデオ屋さんで3人で好きなDVDを借りてくることにしました。

 ちなみにうちはDVDを見る機械はないんですが、私のパソコンが実はDVDを見れる機能を持ってます。でもな〜子どものDVD視聴に私の超希少データでたぷたぷのメインパソコンを使わせるのはイヤだな〜と逡巡した結果、さらにその近くにある西友でDVDの映写機4000円を衝動買いしてしまいました。

 んでおKさんは「名探偵コナン(シーズン1のVOl1)」を借りました。マルコは特に観たいのがなかったので、何も借りないことにしたら1号さんが「おかあちゃんの枠を使ってコレ借りて」と「キムサングン(金尚宮)」の第一巻を持ってきました(これ、、、怖い話じゃないの?)。で1号さんは「私はコレが見たい」と、なんともって来たのはジュノですよ。お客さん。

 そんで家に帰ってまずはコナンを視聴したあと、ジュノ、観ました。

 ジュノは16歳の高校生。彼女が妊娠してその子どもを30代のヴァネッサに養子に出すまでのすったもんだの10ヶ月間の日々を追った物語です。ジュノの妊娠を脇でサポートする友人や、父親とその後妻ブレンがなかなかイイ味出していて、高校生の妊娠出産がタイヘンだけど平常心で描き出されていて、まあ、佳作でした。

 とくにジュノの義母ブレンが中絶でなくて出産して養子に出したい、というジュノの選択を聞いて「そう、ガッツがあるわ」と褒めるシーンが心に残りました。愛情のある義理親子だから言えるいい台詞だな、って。実の母だともうちょっとウェットになりそう。まあ日本だったら世間体もあるし、制度上の問題もあるし、義理親子でもこうはいかないかな?


 私は夜ご飯作りながら観たんですが、カンペキにジュノ(16歳)に感情移入しながら視聴する1号(11歳)の脇で私マルコ、ほんとだったらヴァネッサ(30歳前後)あたりに感情移入してみてもいいのに、すっかり気分はブレン(50歳代)ですよ。「1号さんや、養子事情が日本とは違うのであんなに簡単に養子にもらってくれる理想的な養親をタブロイド紙の広告欄で見つけるのはわたしたちには困難ですよ」とか「日本の高校は臨月妊婦を普通に通学させてはくれないので、より厳しい選択、例えば中退とかを選ばねばなりませんから、あんなふうに上手くは行きませんよ」とかブレンの100倍ウエットなコメントを映画後に与えねばなりませんでした。

 ジュノ観終わって、気分はすっかり仮想祖母ですわ。日本だったら、当然みたいにこの新しい命は中絶かジュノが抱えるしか選択肢がないんだろうなとか、5年後1号さんがジュノしちゃったら、私のキャリアはどうなるのだ、とか、ちっともブレンみたいにかっこよくはなれない、マルコ40歳なのでした。


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