西方見聞録...マルコ

 

 

10年前の - 2007年10月10日(水)

 10年前の本日、我が家の長女の1号さんがこの世に生まれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん、と出てきた。2日ほど10分おき陣痛でころげまわって、3日目、いよいよ心音低下して助産院から市立病院に救急車で転送されてもうじき日付が11日に変わろうかってころにさっくり帝王切開で彼女が出てきたあの日から10年ですか。

 いや〜あの三日がかりの出産からなんだかすごい非日常が始まって、今もって非日常の中にいる感じで10年が過ぎた。

 私はできるだけ日常を取り戻したくって、子供に冷静でいよう、「子供の母親」として存在するようにならないように、「自分の自分」でいられるようにと呪文を唱えて生きてるような気がする。

 ところで昨夜遅く、9月に大騒ぎして修正してた論文が受理されたという報が届く。それでさっきまで子供の10歳の誕生日なんかより自分の仕事の達成のほうが10倍うれしいワイ!と強がってたのだが10年前の思い出なんて書いてたら、あっという間に非日常の興奮に飲み込まれ、まだまだ私は非日常の中を生きてるのだなということを思い知らされる。

 出産とそれに続く幼子の母の時間というのはカーニバルだ。でもやがて必ず終わっていくカーニバルだ。終わったときすっくりと立てるように日常を取り戻す作業にも熱心でいたい。時々カーニバルの興奮にさらわれるけど。


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