西方見聞録...マルコ

 

 

帰省中雑感(1)記憶捏造 - 2007年08月17日(金)

 マルコは大変記憶力がいい人だという自己認識を持っていた。

 そんで実家メンバーは「自分の記憶力はいまいちだ」という自己認識の人々の集まりだった。そんなわけでよく昔の話をするとき実家の人々はマルコに「ほらあれはいつの旅行のときだっけ?」などと事実確認をするのでクリアな頭の持ち主を自認するマルコは「私が小3のときじゃなかったっけ?」とかってこう生き字引って言うか大鏡の大宅世継(おおやけの よつぎ・190歳男)のような気分で適当に自分の記憶に頼ってご託宣を下さってたわけだ。

 駄菓子菓子、私以外はみんな覚えてないことを私が答える、というのはなんていうの検証されない実験結果を延々と学会発表してるみたいなそういう不穏感が付きまとう。

 そんで私の記憶は本当に正しいのか常々検証の必要性を感じていた。

 この前の帰省時に「このまえみんなで泊まった熱海の旅館はなんて名前だっけ?」という話になってマルコは迷わず「碧水亭」と答えた。そしてみんなも「マルコがそういうのならそうなのだろう。だってマルコだもの」と話が終わりそうになったので、まてよ?と思ってマルコは念のために「熱海・旅館・温泉がすごい」などをキーワードにGOOGLE君に聞いてみた。するとなんと旅館名は「水葉亭」だったのだ!

 なんでそんなまことしやかな捏造をしてそれを自分で信じてたのだろう。奈良に帰って、その当時の1号さんの宿題「友達いっぱいノート」に旅館の仲居さんにサインしてもらってたのでそのページを探してみる。するとその仲居さんの名前が「碧さん」で「水葉亭 碧」。と署名してたのだ。

 まあ間違いの出所はなんとなくわかったのだけど、マルコは自信たっぷりに捏造記憶を家族の歴史として皆様に語ってたわけだ。

 記憶に自信のある人、というのに出会ったら疑いましょう。検証しましょう。マルコもこれからは自分の記憶を疑いながら生きていくよ。こういうのって無知の知っていうの?ちがう?


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