西方見聞録...マルコ

 

 

ちゃんぐむさん、どうもありがとう。 - 2006年02月15日(水)




 さて年末東京に帰省した際、「宮廷女官チャングムの誓い」に大はまりにはまっていた実家両親のおかげさまで私ども家族もラスト3回をばっちり視聴し、たいへんチャングムファンになって奈良に帰ってまいりました。

 本日、奈良県立図書館に行こうと思って午前11時ころJR法隆寺駅で、電車を待っていると、女子大生らしい女の子がマルコに声をかけてきました。

「なんじですか?」

 どこからどうみても日本人にしか見えないんですが、発音がネイティブ日本語スピーカーと違います。何時か携帯の画面でお見せすると

「ありがとう」

 とおっしゃいます。「観光ですか?」ときくと

「はい韓国からです。」

「あ、いやいやサイトシーイング?」

 というと「Yes」

 とおこたえになられました。ちょっこり英語が出来るけど日本語は出来ないということで奈良駅まで二人で怪しい英語で会話します。

 彼女は今朝、法隆寺観光をしてこれから奈良にむかうそうです。斎州島出身で大学の卒業旅行で日本を旅行していて本日で16日目。京都では北部の方の猿の放し飼いにしている観光スポットに行きたかったけど、お寺に夢中になってて行けなかったので今日は奈良公園で鹿の放し飼いが見れてとても楽しみだそうです。(京都の猿の名所ってどこでしょうね?私知らなかったんですが)

 で、マルコがそういえば法隆寺の建物はチャングムの誓いに出てくる王宮とても似てたでしょ。というと一瞬「ちゃんぐむ」が通じなかったんだけど「有名な韓国のTVプログラムで。」というと「ああ!ちゅんぐむ?」と驚かれて「見たんですか?」というので「はい。見た。ラストがとてもよかった。」(ラストだけしか見てないんだけど)というと、冬のソナタのヨンジュンが人気なのは知ってたけどチャングムまで人気とは知らなかったそうです。

 飛鳥時代はたくさんの技術が韓国から入ってきた、とかチャングムはジェンダーの観点からとてもいい番組だとおもう。とか話が弾みました。 

 チャングムさんありがとう。チャングムさんのおかげで法隆寺から奈良まで初対面の私たちはとっても楽しくお話が出来ました。

 ところで女子大生の彼女に「どの観光地にも韓国人がいっぱいいるの。気になる?」と聞かれたんですが「いや〜日本人と区別できないよ、おんなじ顔だもん。私あなたのこともしゃべるまで日本人だと思ったよ。」というと「ほんと?」とうれしそうでした。

 そういや私も中国を旅行したときは中国人と間違えられると「やった!」と思ったし、韓国に行った時は韓国人に見られたいと思ったっけな。なんでだろ。なんとなく現地化するとうれしいんですよね。私も18年くらい前の自分がへなちょこバックパッカーだった時代を思い出してああ、わかるな〜と思いました。

 彼女の残りの旅が楽しい、実り豊なものになりますように。心で百済観音にお願いしときました。



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