西方見聞録...マルコ

 

 

夕方の電話 - 2005年11月14日(月)


 帰宅しててんやわんやに夕食の準備をしているとき、電話が鳴りました。

 我が家に電話してくるのは両家の祖母か不動産屋の福屋工務店くらいのものなので、(後はAちゃんのままか)たいてい1号さんに電話を取ってもらいます。その日は1号さんと何かと張り合うのがこのごろのマイブームのおKさんがとりました。

「Kちゃん、おばあちゃんから?」
ときくと
「うん、そう」
というのでフライパンから手が離せなかったのでそのままにしておきました。

 おKさんはエルザさんから電話だとたいていアタックナンバーワンのテーマを始めから終わりまで歌いとおすのが習慣です。しかし今日はうたいません。ただ「Kチャンそう言ったじゃない〜」とか謎の言葉をぶつぶつ言っています。おや?とおもっていると1号さんが「おK、そろそろ姉ちゃんに代わって」と受話器をもぎ取り、思いっきり甘い声で「おばあちゃ〜ん♪」といったあとでへんな顔してマルコを見ました。『ねえ、全然違う電話だよ』

 『ありゃ不動産屋からか』と思って電話を変わるとそれは近所の某大学の学部長からでした。マルコが夏ごろに専任講師の公募に応募していた大学なのですが、『専任じゃなくて非常勤ですけど来期からよろしく』という電話でした。

 まったく大変失礼致しました。非常勤採用にも文句の言えたもんじゃりません。

 まあそういうわけで来年は2大学1専門学校で通年授業を8コマ引き受けることになりました。
 
 あめでおさんの持ちゴマ数が前期8コマ後期4コマだそうなので、前期8コマ、後期8コマのマルコのほうがたくさん授業することになりました。しかし年収はあめでおさんの半分以下ってのが正規雇用と非正規雇用の格差という大変今日的問題をはらんでおります。

 「なにがそんなにちがうのでしょう?」とあめでおさんに質問すると
「正規教員は大学経営という大変な職務をになっています。」と厳かにご託宣をくださるので「ではあめでおさんは具体的に大学経営のためにどのようなお仕事をなさってますか?」と重ねて聞くと、しばし考え、「阿保ほど眠い会議をがんばって寝なかったり時々寝たりしております。」とのお答え。

 なるほど〜それはたいへんです。がんばってください。

補足:あーでも、あめでおさんによると講義と研究はわくわくして、会議は気分が落ち込むそうです。わくわくだけで生きていけるのは大変うらやましい、ともいっておられました。そうかもな〜。わくわく。




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