西方見聞録...マルコ

 

 

進化する子どもたち - 2005年11月13日(日)

 日曜日、1号さんの小学校で授業参観がありました。ここはおKさんとあめでおさんと3人そろってGoでございます。授業参観後、体育館でこの地域で吹奏楽の金賞を取った某高校の吹奏楽部の皆様によるファミリーコンサートが開かれました。小学生たちは学級ごとにすわり、保護者は保護者席でファミリーコンサートを観覧させていただきました。

 いや〜すごかったです。なんつうか最前線の進化のしっぷりと申しましょうか。
とにかくこのあたりでは随一の実力を持つ吹奏楽部が演奏するのですからそれなりに彼らだって実力を発揮したいでしょうに、徹底して彼らはエンターテナーに徹したのでございます。しかも女子高生2名のMCはあまりにも堂々としており、そのまま芸能プロダクションに連行しようかと思いました。

 曲目はアニメメドレー、ピンクレディーメドレー、イントロあてクイズ、校歌合唱、世界で一つだけの花を全員合唱、そして最後にマツケンサンバ全員合唱アンド舞踏。どれも見事に色物。さりげなくシベリウスのフィンランディアが紛れ込んでたりなんかしないのです。徹底的になんというかこども向け、ファミリーむけなんです。(ピンクレディーメドレーって親世代を狙ってるよな)

 金賞受賞の吹奏楽団員たちはアニメメドレーではいちいち自作の紙製着ぐるみをまとい、イントロあてクイズでもさまざまな演技をいちいち過剰に演じ、子どもたちも先生も保護者もこんなに盛りあがって良いのかというほど盛りあがらせていただきました。

 最後のマツケンサンバではレイザーラモンHG姿の男子高校生が「ふぉ〜」と現われ『われらのマツケンを呼ぼうぜ!』みたいなかんじで会場を鼓舞すると金の衣装をまとった男子高校生が会場の一番後ろから激しく腰を振りながら登場するのです。(ちなみにHGが登場したとき、うちの1家はNHK教育テレビしか見ないのであの黒皮の服を着たお兄さんがなにものか、1号さんもあめでおさんもわかりませんでした。マルコだけ朝日新聞紙上でカレが『親父の背中』という欄に出ていたのを読んでおり、某畑で下品なTVを子どもに見せたくないという投稿を読んでいたので、彼が誰か知っていました)。

 でとにかくマツケンサンバにあわせて「みんなおどろう!」と呼びかけられ舞台上で踊っているマツケンやバックダンサーの振りを見ながらみんなで躍らせていただきました。

 余談ですが色物的な役目をすべて男子がになっていたのにも注目しました。女子もピンクレディーメドレーでは踊っていましたが制服の上からカラフルなマフラーを巻いただけで、下品にならないようにすごく注意されていたと思います。それに対して男子はかなり下品な汚れ役もになわされていて、なんか時代は変わったな〜とおもいました。きっとずっとはにかみがちに指揮していた顧問の先生が良い先生なんだと思います。

 なんとなくクラッシックに触れる機会を提供されるのかと思っていましたが予想外の展開でした。でもとてもとても面白かったです。こんなに楽しかったのは久しぶりという感じでした。

 帰り道あめでおさんは『学力低下というけれど、そして確かに低下しているというデータもあるけれど、学力を失った分、たしかに何か違う能力を子どもたちは獲得している。その力がなんなのか、それを捉えきれずに、ここまでの教育改革を全否定するのはまったくの間違いです。』とマルコに語りました。そう、たしかにあんなに1000人を超える聴衆を前に堂々と演じられる芸達者な高校生はマルコの時代にはうじゃうじゃはいなかったです。ちらほらはいたけど。



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