インスパイア―女の魅力 - 2005年03月09日(水) 突然ですが何度か掲示板で「女(男も)の性的魅力というのは文化の産物であって世界共通のスタンダードがあるわけではない。」という話題が出ました。(ブラジルの豊尻手術@ぴよたさん、なんて話も出ましたな) そんでそのとき「世界の民族のびっくり美の基準」について書かれた文化人類学の参考書があるから、その本が見つかったら日記にアップするよとか言っておりました。本日、当該本が(我が家の地獄部屋から)見つかったので謹んで「世界の民族のびっくり美の基準」をご紹介させていただきます。 出典は「新編 人間の一生<文化人類学の視点>」 綾部恒夫編 アカデミア出版会より 我妻洋著「性・愛・結婚」の章(P.180〜181)ですわ〜。 直立した半球状の乳房 マサイ族、マヌス族(ニューギニア) 長くぶら下がった乳房 アザンテ族(スーダン)、ガンダ族(ウガンダ) 大きな骨盤・大きな尻 クワキトル族(カナダ)、ウォゲオ島民、シリオノ族、チャクチ族(その他) *これは凄くたくさん民族名があったので少し割愛しました。 でかい尻好き、けっこう広い範囲で見られる現象ですな。 狭い骨盤・小さな尻 ヤクート族(シベリア北東部) *私はヤクート族に生まれなくて良かった。 肉付きの良いふくらはぎ イラ族、クワキトル族(カナダ)、ウォゲオ島民、トンガ島民、マオリ族 小さなくるぶし クワキトル族(カナダ)、トンガ島民、レンゲ族 大きな大陰唇 ヴェンダ族、ダホメ族、トラック島民、ポナペ島民、ホッテントット(ナマ族) *自分じゃ見えないところだね。コンプレックスにならなくていいかも。 大きな陰核 イースター諸島民 *見えないってば 肥満体をよしとす人々はアベラム族、ウオゲオ島民、ガンダ族、ハワイ諸島民など全世界にかなり広く分布している模様。中間体がいいという人々もいます。アパッチ族、サンポイル族など(いずれも米国の先住民)、痩せ型がいいというのはイラ族、パラオ諸島民、マサイ族などでした〜。 で乳房が性的対象にならない文化がクック諸島のマンガイア島民などでみられました。 ちなみにハワイの貴族は「大きくてまろやかな腹」が女性の最大の魅力で超肥満型女性を好むらしいです。 また好まれる男性像で「無毛」というシャンバンテ族(ブラジル)の例もありました。 今日の結論、「ダイエット(植毛)よりも移住」 追記:あと性行為も文化によってかなり多様性があってその一覧表も載ってるんですが(あくまでこの本は学術書なんすけど)ヘンな検索ワードでヒットした読者様が集まるといけないので止めておきます。 しかし「調査報告のある社会に関する限り、性行為において男性がイニシアチブを取り、前戯もあまりせずに自分のクライマックスだけを一方的に求め、女性の快感に配慮しない社会が女性も一緒に性を楽しむ社会よりずっと数多い」(P.191)だそうです。わたなべずんいち先生の「愛のO刑地」は諸国語に翻訳して売り出すとトラック諸島あたりでブレイクするかもしれません。 追記1 トラック諸島の女性は超積極的だそうです。失礼しました。>トラック諸島の皆様 追記2 ホッテントットは蔑称で今は普通使いません。コイ族もしくはコイコイ(土地の言葉で真の人という意味)が使われているようです。 ...
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