西方見聞録...マルコ

 

 

缶コーヒー一杯分の自由 - 2004年08月15日(日)

 姑、来週中、もとい来襲中である。

 別段大過なく、適当な嫁を鼻くそほじりながら演じている。和やかな雰囲気の中、ときどきくぐもって聞こえる遠雷のごとき不協和音とでもいうべき発言をときどきお互い発しながら、そんなことにいちいち目くじら立てないだけの大人っぽさを演じ、嫁と姑の楽しい週末は過ぎていく。

 この2日間、マルコはよく必要なものを買い忘れ、夕方
「ちょっとOO買ってきます。」
と家族を離脱した。

 おKさんの紙おむつのこともあれば、うどんのめんつゆのこともあった。普段そういう買い物は夫あめでおさんがかいがいしく出かけるのだが、今回は「私が行くから」と有無を言わさず財布を握って出かけた。

 マルコが出かける気配に異様に敏感なおKさんは
「わたしもいく〜」とついてくる。

 だまっておKさんを自転車の補助座席に乗せ、最寄のドラッグストアにいそぐ。そこでめんつゆだの、紙おむつだのを仕入れたのち、缶コーヒー1缶とおKさんににんじんジュースを買い、ドラッグストアの駐車場で1服する。

 短いコーヒーブレーク後、またもや機嫌のいい嫁へと変身して家族のもとへと戻っていく。

 おKさん、きみがここ2日ほど立て続けに飲ませてもらったにんじんジュースの意味を本当に理解できるためには多分30年くらいの月日が必要だ。まあ、お互いがんばりましょう、と意味もなくおさなごに語りかけてみる夕暮れ。


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