西方見聞録...マルコ

 

 

冬だから家で逼塞と読んであんまり美しくない日本語 - 2004年03月07日(日)

 先週末「春だ〜」と喜んでたら今週末は吹雪でした。この時期は誠に冬と春の間を揺れ動きながら季節は緩やかに夏の半球へと進んでいくのでございましょう。とにかく寒かったので、マルコとおKさんは週末1歩も外に出ませんでした。1号さんは初めてのお使いをしに近所のコンビニへ行き、あめでおさんはその尾行をしに行ったので両名は一応雪の中、外出しました。

 逼塞の週末、お雛様を片付けたり、飽きもせず豆腐を手作りしたりして過ごしました。

 そんな逼塞の日々、全国で通算1億冊売れたという某グルメ漫画「美味しんぼ」が密かに我が家ではやっております。「美味しんぼ」は環境保護だったり、自然食志向だったり、多文化主義だったり男女共同参画社会だったり、何となく進歩的って感じの志向を誠に上っ面だけなでていくけど結局はグルメ漫画というおはなしで現在第90巻あたりが刊行されています。主人公の山岡士郎とその義絶中の父海原雄山の確執を縦軸にその周辺のいろんな人の抱える葛藤を料理を通して解決していくというストーリーが500回くらい繰り返されています。
「まあ言葉で言ってもわからないからまずはこの料理を食べてみてください」「ふおおお、なんとまったりとしていてそれでいて鮮烈な!、、お父さん私が間違っていました」みたいな感じです。

 あめでおさんはなぜかこの話のあほらしさが気に入り、ブックオフで1冊100円で売られているのを時々買い付けています。まあ子どもの相手をしながらねっころがって読むには丁度いいかな?って感じなんですが、父母揃ってこれを読んでると1号さんが「ねえねえ、1号ちゃんに読んで聞かせてよ〜。」というので絵本を読み聞かせる要領で美味しんぼ、音読にチャレンジ。

 「おおお、何だこの味は! なんというまろやかさだ。このまろやかさに匹敵する物なんて無い。家族仲良くこれからは生きていこう」

 とか声に出して読むと絵や絵で表現されてたはずの料理がまったく力を失い、ひたすらネーム(=漫画の台詞)での表現になるとストーリーは情けないほどご都合主義で薄っぺらいのが6歳児にもわかる有様です。母は恥ずかしいのでもう1号の前でこの漫画を読みません。トイレに行くときにでも読むことにします。

 



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