ロールモデル - 2004年02月20日(金) 今週は子宇部で集中講義を受けておりました。「開発教育」というお題で途上国でのデキゴトをいかにFAIRに日本国内にお伝えするのかと言うのが開発教育です。何を隠そうマルコは前職時代、開発教育担当チーフでございました。実践の場でがりがりやってたことを学問的に捕らえ直すというのはなかなか新鮮でございます。講師の先生は開発教育を最も早い時期に日本に紹介し、アフリカ女子教育支援の分野でも日本の第1人者の先生でした。 先生は1970年代、関西で高校教師をしながら開発教育を実践し、80年代北海道の大学の先生になっていかれた方です。そのお話から逆算するとお年は50を超えてらっしゃるはずですがすらりとした長身の美しいお姿からはどうしても年齢が割り出せません。ちなみに女性です。 北海道赴任時、息子さんが中学校2年生で、母親の単身赴任に周囲はそりゃあそりゃあ非難轟々だったそうですが「でもやっちゃった」そうです。お昼ごはんをいっしょに戴きながら、その当時の艱難辛苦ストーリーを伺い、マルコはちょっと泣けました。一緒に聞いてたのは修士課程のギャルだったり、博士課程の先輩のオジサマだったりしたのですが多分先生の身を切るような切実な家庭と野心じゃなくて学業の板ばさみはマルコが一番しっかり受け止めさせていただいたと勝手に考えております。 それはそれは大変な話であっても、不可能な道ではないのだと耳元で言って貰えた様な気がします。 今も年に1回アフリカの女子教育について調査し、発表し、国際的な会議のオーガナイザーになっちゃってそれでも涼しく「子育てって大変だよね〜」といえちゃう姿に突き抜けてった人のロールモデルを見る思いでございます。 皆がそれが出来るわけではなく、個々を取り巻く環境も配役も体力的限界もそれこそ様々で、途中で頓死してしまう事例も多々あり、頓死者には頓死者の幸せがあるんだろうな〜なんて考えることもあるマルコではありますが、まあいつか突き抜ける日に備えて準備だけはしておきたいものでございます。 嗚呼、マゾな生き方。 所詮マルコは学校化社会by上野千鶴子)のエリート崩れ。マゾな生き方しか出来ません。 ...
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