ジェンダー☆ジェンダー - 2003年10月31日(金) 昨日の話。 専門学校の講義でジェンダーに関しての参加型の学習というのをやった。地球環境科学というお題の科目で人口問題を取り上げたのだが、人口爆発の防止にも少子高齢化の緩和にもこのジェンダーの視点は鍵になってくる。でもジェンダー=社会的性役割って具体的にはなんじゃらほい?そこで学生諸君の内なるジェンダーに光を当てるべく上記の活動となったわけである。 まず、女子学生、男子学生それぞれに下記の様な質問項目を配り記入してもらう。 1. 自分が女(男)だからできることは...である。 2. 自分が女(男)だからできないことは...である。 3. 女子(男子)はこういうことが出来ないと人が言うと...と感じる。 4. 人が女子(男子)に期待することは...である。 5. 男子(女子)をうっとおしく感じるのは...のときである。 6. 女子(男子)をうっとおしく感じるのは...のときである。 7. 男性(女性)が素晴らしいと思うのは男性が...だからである。 8. 女性(男性)が素晴らしいと感じるのは女性が...だからである。 次に学生から書記2名を選んで前に出てもらい、黒板に女性、男性、両方の行をつくり、できる、できない、言われる、期待、などの項目を列にとり、各自の意見を発表してもらいどんどん書き出していく。 女子 男子 両方 できる 出産、スカートをはく 立小便、男泣き コスプレ、裁縫、 後先考えず行動すること おごってえと言える 経済的な女性、親類への援助 甘え 愛しい人を守る、力士 できない 夜中の一人歩き ミスコンテスト 社会的出世 出産・生理・授乳 立小便、機械操作 体温の関係で肉屋さん ぱんつ1丁で歩く、 男社会への参入 大工さん、プロスポーツ まあこんなかんじ。 それで出てきたものを1つ1つみんなで検討して行く。「女性でもそれやってる人いる!」とか「男泣きは男にしか出来なくても泣くのはみんなできる」「ケニアでは女性も立ちションしてるよ」とか。 すると多くが個人的な思い込みだったり、例外的でも不可能ではなかったりすることが分かってくる。で、大体の意見が両方の項目に移り、結局残るのは出産・生理等の生物学的性差だけになる。 生物学的性差を原型に社会・文化にもその差を適用・類推して広げていってしまうのがジェンダーというのが分かってくるわけだ。 ケニアの女性立ちションはマルコの目撃談だったりするのだが、ケニアママたちがよく丘の上にたって堂々と立ちションしてたし、私の友達の17歳の女の子が私と手をつないで歩いている途中、「おお、辛抱たまらん」とかいってスカートのままぱんつの股間部分をちょいとずらし立ちションして、そのまままた手をつなごうとしたこととかあった。 上記体験意外なところで役に立ちました。 出産に関しても男性の小腸に卵産み付けて産んでもらうことを目論んでいる某ジンバブエ文学研究者がいるがソレに関してもさりげなく授業で触れておいた。学生さんの反応はあんまりさりげなくなかったけど。 女と男の臨界点は近い。 ...
|
|