西方見聞録...マルコ

 

 

果物と花の庭 - 2003年05月24日(土)

 そしてマルコ母、エルザは関西に遊びにまいりました。
 もともとエルザの夫=マルコの老父が神戸方面に仕事があり、その仕事の前後エルザとエルザの夫は有馬温泉やら神戸フルーツフラワーパークでぶいぶい遊んで、そこにマルコ一家もジョイントしないか、という計画だったのです。

 そんで4月末にエルザさんは心不全を起こしてばったり倒れになり救急車で運ばれたり、一時的にペースメーカーさんのお世話になったりしたのですが、この「神戸で遊ぶ計画」は1mmも変更されずに実行されたのでした。こちらが写真です。

 計画実行に関してはお医者さんとの激闘もあった模様ですが「月日(つきひ)は百代(はくだい)の過客(かかく)にして、行(ゆき)かふ年も又旅人也。」というエルザの人生観により(ナンだソレは!)、命よりも遊ぶほうが大事ということで旅は実行に移されました。ちなみにエルザの夫@健康オタクは「健康のためなら死んでもいい」という人生観を持っております。

 私はそんな二人の老親を神戸にてどきどきとお迎えしたのですが、生まれ変わったら、この2人の娘であることにはそんなに異議はありませんが、この二人の主治医にだけはなりたくないと思いました。

 エルザを知ってる人は知ってることですが、エルザさんは昔、某短大の教授で話術のツボをよくご存知で、面白おかしくいろんなことを語るのが得意なのですが彼女の語る自らの臨死体験はかなりつぼにはまっておかしかったです。

 ぶっ倒れて、歯が折れて、口が切れてペースメーカーをつけている処置中に「処置が終わったら家に帰りますので。」とうわごとのように口走り、医療関係者を一気に脱力させたそうです。

 またエルザさんの亡母がエルザさんが病室で寝ているときにお見舞いにきたそうです。実は似たような時間帯にうちの娘1号がお昼寝から覚めて「今夢でおばあちゃんが遊びに来た」と口走り、マルコは思わず「そ、それは目白のばあさん(エルザのこと)だった?三鷹のばあさん(あめでおの母のこと)だった?」と1号の肩をつかんで聞いてしまいました。1号はよく覚えておりませんでしたがなんだかばあさんが挨拶にきたそうです。

 まあそんなわけで臨死体験直後の方とぶいぶい遊ぶという特異な経験をさせていただきました。私は悟りました。「トラは死んで屍を残し、人は死んで話のネタを残す。」せいぜい私も楽しいネタ作りに励む老年を目指したいものです。


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