『ダイ・ハード2』『クリフハンガー』のレニ−・ハーリン監督作品。1988年。ヴィゴ30歳。 多分、初主演作品。これは拾い物でした。ものすごくかっこいい。映画はB級作品ですけど。
古い刑務所に、再び囚人達を収監することになり、300人の犯罪者が送られてきた。 しかしその刑務所には、無実の罪で電気椅子にかけられた囚人の悪霊が棲みついていた。 ひとり、またひとりと、囚人や看守が謎の死をとげる。 その殺されるシーンを趣向を凝らして撮るというタイプの映画で、 あまりのおどろおどろな描写に、思わず笑ってしまいました。 ホラーって、ギャグみたいなものなんですね? 刺したり焼いたり落としたり突き破ったり、いろいろです。 そういうサービスシーン以外の演出は、渋く手堅く上手いので不思議な映画です。 ヴィゴは送られてきた囚人のひとりですが、同室の年取った囚人に 「終身刑の目をしている」と言われるようなドスのきいたお兄さんです。 若くてキレイ。砥いだばかりの刃物のような切れ味です。 こんなギャグみたいなホラーにはもったいないよ。 この映画のほんの三年前にはアーミッシュの純朴そうな男の子を演じていたのに どうしてこんなに変わったんでしょう。 この時のヴィゴにくらべたら、最近のヴィゴは甘い・・かもしれない。 このビジュアルでもっと良い作品に恵まれればよかったのにね。 役柄は、囚人達の間の権力争いにも負けず、困った人を助けてあげる良い囚人です。 有刺鉄線をつたって壁をよじのぼったりアクションシーンも満載です。 ファンの人にはおすすめ。
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