こ、これは青春映画じゃないか〜!なんでこんなものに出ているんだ。 主演はモリ−・リングウォルド。『プリティ・イン・ピンク』や『すてきな片思い』や 『ブレックファーストクラブ』の頃には期待の新人だったのだが、 この映画ではちょっと背伸びをしているような役。 もっと元気でぴちぴちしている方がいいのに。 色白で金髪でモンローみたいな美女を目指しているかのような役作りが あまり似合っていない。相手役の男の子は『プリティインピンク』と同じかな。
育ちの良いお金持ちの大学生のボンボンと、 16歳で義父の暴力から逃げるために年上の男と結婚した女の子の恋のお話。 女の子の身の上話がウソであるかどうか、曖昧になっている。 虐待暴行されているというのは、作り話か?それとも本当か? モリ−がブランチのような語りを一瞬するところが見せ場かな。 翻弄される男の子があまりに身ぎれいでかわいいので ふたりが深刻ぶってもあまり現実感がない。 そこへ登場するのが16歳の女の子と結婚したトラックの運転手。 若い頃から悪事に手を染めていて、刑事からもマークされている夫の役がヴィゴ。 作品の半ばになってようやく登場するんだけれど おままごとのようなお話が一瞬にして現実味を帯びた。 はっきりいって、この映画にヴィゴは場違いだわ。学芸会に役者が出てどうするの。 女の子がだまされて結婚したのが不思議じゃないほどいい男で 彼女を大切に扱いそうもないほど冷たくて、16歳の妻がいても不思議じゃないほど若い。 それなりに役に合ってはいるんだけれども。
アメリカン〜な青春映画もたまに見るとおもしろい。 豪華な温水プールでカクテルを飲みながら遊ぶ大学生たち。 プールサイドにはキッチンと暖炉。水着姿で暖炉にあたっている。 薄幸の美少女モリーと駆け落ちするより、プールで遊んでいたほうが 楽しそうだよ、と観客に思わせちゃうのはまずいのではないかしら。
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