これは角川映画だって。いったいなぜ? 監督はグレム・グリフォード。主演はアンディ・マクダウェルとリーアム・ニーソン。 『フォー・ウェディング』の人と、『シンドラーのリスト』の人ですね。 お話は、死んだ夫の謎を妻が追いかける話。 思いもかけない事実と結末。・・・なんだけど、きっと誰も見ないだろうから ネタばれで書きます。(以下ネタばれ)
遺品が送られてきて、埋葬まで済ませたのに生きていた夫の役を ヴィゴが演じています。映画の後半に入るまで、写真立ての中の笑顔しか登場しません。 夫の消息を追い、各地を旅してカイロの モスクの中を彷徨うようにして、再会したシーン。 路地裏の隠れ家のオリエンタルな内装。 犯罪者だということが、わかってしまったあとの葛藤。 けっこういい所がたくさんあります。(ヴィゴクエスト的には) だけど、人物像がいまいち曖昧なのがいかんともしがたい。 悪党をつらぬくか、妻への愛をつらぬくか、はっきりしろよ〜 それと映画としてはマクダウェルとリーアム・ニーソンの もうひとつのラブ・ストーリーがぬるい。 素材はおもしろいのに、生かしきれていないのはもったいないことだ。
オープニングのタイトルバックがとても素敵。 ヴィゴとマクダウェルのなれそめから結婚、子供が生まれて現在にいたるまでの ポートレイトが、写真立てに入れられ飾ってあるのをなめるように写していく画面に、 ふたりが正装してダンスを踊る画面がかぶる。 こんなに幸せだったのに、なぜ?という話。 ヴィゴを評して作中、銀行の窓口の女の人が言うセリフ 「映画スターのような美男子」・・・わはは、そうかしらん?
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