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2004年05月09日(日)


ポールスミスのお財布を買いました。
衝動買いじゃなくて
前々から少しずつ考えていて、今日、思い切って休憩中に買いに行きました。


メンズの階をうろうろしながら、思い切って入ったお店は
他のお店よりも高級感ってものがいっぱい漂っていて
ほんの少し緊張しながら店員さんを探して、声をかけて
ショーケースの中に入っているお財布を出してもらいました。


店員さんが手袋をしながらお財布を取り出すもんだからびっくり。
そんな風に扱うものを、このワタシの素手で触っていいの?!と
一瞬思ったけれど、お客さんだしいいんだよな。と納得して
一折チェックして「これください。」と言った。




「プレゼントですか?」と聞かれた。
「いえ、ワタシのです。」と言うと「珍しいですね」と言われた。





黒い、少し小さめの折りたたみのお財布。
右下にはポールスミスのロゴが入ってる。



明日からワタシの鞄の中でもみくちゃにされちゃうけど
大事に大事に使っていこうと思う。







ワタシのお店は5階で、メンズは4階。
めったに行くことの無いメンズの階をうろうろしていると
男の人ばっかりで、やけに浮いてしまう。
休憩室でよく見かける人がいっぱいいて
なんだか照れくさかった。
休憩中はぼけーっとしているけど、やっぱり働く顔になるのねぇと
当たり前のことなんだけど、実際にワタシもそうなんだけど
客観的に見て、面白かった。
久しぶりにメンズの洋服が着たくなった。












雲が雨を持っていて、どんよりとしていて、湿気がまとわりついてくる。
シトシト降る小雨の中を一生懸命歩いた、家までの15分。
傘は開かなかった。半袖から伸びた腕に当たる雨が気持ちよくて
ずんずん歩いた。ウォークマンで音楽を聴いていつも帰るのに
今日は何も聴かずに、ただ、黙々と雨を感じながら歩いた。




仕事の失敗を思い出して涙が出てくるかと思ったけど
「絶対に負けるもんか!」って思ったら涙じゃなくてやる気が出てきた。
明日は絶対にやってやる。お腹の底から声に出して言った。
誰もいない公園の中でワタシの声はやけに響いた。
ホームレスの人がきっと起きてしまったはず。













この街にもそろそろ慣れてきました。
もう2ヶ月がたちます。
ほぼ毎日通る駅の階段も、階段を下りた先に広がるいつもの景色にも
大分見慣れてきて、少しホッとする余裕が出てきました。
最初の頃は落ち着かなくて、ワタシがまだ馴染めなくて寂しかったのに
今では「ただいま」と言えるようになりました。
まだ愛着というほどのものはないけれど、前の街みたいに
きっといつかそう感じるんだろうなぁ。



駅前のマックやコンビニや牛丼屋さん。
日曜日が休みの八百屋さんに大きなスーパー。古本屋。
お気に入りのミスド。
そのどれもがワタシのパワーになる。
この街をもっと好きになりたい。
この街に住むワタシをもっと好きになりたい。





たまに圏外になるところ以外はとても好き。










肺癌の治療を受けていた友達から手紙が届いた。
無事に手術は終わって、今は回復に向かっていて
2ヵ月後には退院できそうだと書いてあった。
「どうか一日一日を大切に。
 すべての出来事には必ず何かの意味があるよ。
 それを冷静に受け止めて、
 自分のために前向きに呼吸出来る強い人になってください。」
そのコトバが胸に痛かった。
仕事と時間に追われながら、前みたいに大切に出来なくて
むしろ、早く過ぎてくれと思っていた毎日を
ワタシはどうでもいいと思うときがあったし
時間、時間、時間と追われっぱなしで
毎日をかみ締めるなんてこと、ずっとしないでいた。
そのコトバを何度も読み返した。
早く会えるといいな。また、ステージの上で。






明日も頑張ろう。













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