ACL出てぇよー! - シンガポール - 2005年08月31日(水) 最近、シンガポールとフィリピンばっかり取り上げているのですが、 今回もシンガポールですいません。 (いや、今の時期はあんまりネタないんすわ) 今回はHUNKがどうこう、ではなく、ちょいと硬い話題を。 日本代表とW杯一次予選で戦ったシンガポールの監督さんは、 ラドイコ・アブラモビッチさんですが、その前はヤン・ポールセン さんという方が代表監督をしておりました。 彼はデンマーク人でありまして、シンガポールは当時たしか 「同じ小国のスタイルを学ぶのじゃ!」という感じだったらしく、 ダニッシュなプログラムを目指したのでありました。 今回登場するのは、同じデンマーク人で、現在SAFFCという シンガポールでも強豪のチームの監督をしている方のインタビューです。 話題の中に、日本のチームやACLの話題も出てくるので、 ちょいと翻訳してみました(実は結構時間かかったけど)。 ---- ■連載:ビッグ・クエスチョン:キム・ポールセン The Big Question: Kim Poulsen - Tuesday, August 16, 2005 国内とアジアの戦い、そしてシンガポールのサッカー。 今回の「ビッグ・クエスチョン」は、イアン・グリフィスがシンガポール・ アーメド・フォーセス(SAFFC)監督のキム・ポールセン氏を迎えて インタビューを行いました。 イアン・グリフィス(Q): キムさん、SAFFCはSリーグのトップ・チームとみなされており、 シンガポールカップでもまだ勝利を続けています。 これまでの戦いを振り返って、その喜びと印象を聞かせてもらえますか? キム・ポールセン(A): リーグでは2位につけていて、カップ戦でもまだ勝ち抜いてきて いることは喜ばしいね。 新たなこのチームが良く調和されていて、コンスタントに高いレベルを 続けられていることが印象深いことだね。でも、これは始まりであって、 近い将来さらに良くなり、そして強くなることを信じているよ。 Q:昨シーズン、貴方はヤング・ライオンズ(※シンガポールU23代表。 リーグにも参加)の監督を勤め、多忙であったと思いますが、そこでの 経験はどんなものだったのでしょうか?シンガポールの近い将来を担う スター選手達と共にして、個人的にどのような点で満足でしたか? A:ヤング・ライオンズの監督を務めたことは、とてもいい経験となったよ。 というのは、彼らはシンガポールでベストの選手達だったんだ。 監督にとって満足出来るもの、それはシーズンを通して選手個人や チームが発展していく様を目の前にすることなんだ。 Sリーグでは3位という結果を残して、得点力や攻撃力ではリーグでも 上位だった。これにはみんな驚いてたけど。 シーズン終了近くは、代表に10人以上の選手が代表に召集されて、 そして彼らの多くがタイガーカップ優勝の原動力となったしね。 Q:SAFFCはプロとして試合に臨んでいると思いますが、 そういったことがクラブを成功へと機能させていく上で、 重要なんでしょうか? A:どんなクラブにとっても、プロとしての心構えは重要な要素だよ。 すなわちそれは、監督がピッチの上で行われることや。日々の トレーニングに集中できる時間を有効に活用できるわけだから。 このことをトレーニング・練習において常に頭に置くことが重要 であり、それが選手はスキルの上昇、いいパフォーマンス、そして 結果に結びつくんだ。 Q:シンガポールでの生活の魅力はどんなものがありますか? A:僕は新たなチャレンジってものが好きで、海外、すなわち 異なるサッカー文化での監督というものに、自分自身を 試しているところがあるんだ。 シンガポールは、このチェレンジを試しところとしては うってつけの場所だね。 U18代表とヤング・ライオンズを時々見るって状況じゃ なく、毎日トレーニングを行って、週に1度の試合もあるし、 1年を通せば大きな海外遠征や合宿があったりするからね。 これは監督にとっては完璧な状況が揃っているといえるし、 選手とシーズン通して一緒に居られるから、チームにも影響を 与えられるいい機会があると思う。 Q:現在のSリーグにおいて、どのような点が健全だと思いますか? そして、全体的にSリーグに関しての感想は? A:私はSリーグを3シーズン見てきたけど、良くなってきていると 思うし、そして常により試合の見ごたえが出てきていると思うよ。 このリーグに楽な試合なんてない。各クラブはほぼ全力で来ているし、 アルビレックス新潟※のような海外チームも、リーグを向上させている。 それに、SリーグのチームがAFCカップに参加するのを見てきて、 昨年、そして今年と良い成績を残している。 チームと選手がシーズンを通して頑張れば、これはもちろん代表にも 還元される。代表選手全員はSリーグから参加だからね。 Q:現在、シンガポールはアジアの強豪、例えば日本や韓国と戦えると 思いますか? A:日本と韓国はかなりの強豪だから、そうなる前には時間がかかり、 そして多くの努力が必要だろうね。 でも、不可能ってことはないよ。いつかはそうなる日がくるはずだ。 とは言え、全てが良くなって、さらにプロ化を進める為には、 シンガポールサッカー協会は将来さらに多くの時間と費用を使わな ければならないだろう。大きく物事を考えて、そして実行しないと。 デンマークでは、何年もの間、イングランドやドイツと対戦するだけで ただ嬉しかったって時代もあった。 でも、今は彼らと戦おうとしている。彼らに勝てると信じているからだ。 そのレベルに到達する為に、デンマークサッカー協会は発展と改善の為に 多くの費用を使ってきたんだ。 Q:国内に話を戻しますが、SAFFCの優勝に対する考えは どのようなものですか?このシーズンの貴方の目標をお聞かせ 願えますか? A:とにかく常に次の試合に集中しているよ。そして僕らをいい方向に 変えてくれるものに全力を注いでいる。それがトレーニングだよ。 僕らの今シーズンの目標はトップ3以内で、カップ戦は決勝まで残ること。 でも、とにかくその時の試合に集中している。 Q:SAFFC以外のチームで、優勝戦線に顔をだしてきそうなチームは? A:タンピネス・ローヴァーズとウッドランズ。そしてカップ戦は ホーム・ユナイテッドかな。 Q:SAFFCにとって、AFCカップ※出場の意味とはどんなものがあると? A:大きな意味があると思うね。選手達に国際試合での可能性を与えて、 その経験は選手だけでなく、チームにも多くをもたらすからね。 国際試合での経験というのは、国内では得られないものが多く 含まれていると思うよ。 Q:シンガポールのクラブはACLでプレイを許されるべき、という 議論がありますが。 A:それに関しては、まずAFCカップという国際大会で良い成績を収める ことだね。 ブルネイでの東南アジアクラブ選手権で、タンピネスが優勝した時は、 ACL参加のチケットを将来得る可能性も見せてくれたしね。 ※ちなみにアルビS、ここんとこ好調です。 ※AFCカップとは、ACLがトップクラスのリーグが 参加するのですが、その下位大会に位置づけられる大会です。 東南アジアからはマレーシア、シンガポール、ミャンマーが。 あとはインドとかレバノンとかが出てきます。 シンガポールは2チームが前回・今回共にベスト4に進出しました。 Sリーグ公式 --- 僕はそろそろ選手じゃなくて、Jの監督さんの海外進出を 見てみたい気がするのですが(これまでグアム・フィリピン・ マカオの代表監督と、シンガポールのクラブの監督は実績アリ)、 そうなるのももーちょっと時間がかかるかなぁ、となんとなく 思います。 あ、ACLに参加してぇぜ!という意気込みはシンガポールには 結構あるっぽいですね。 日本じゃ出場するチームサポ以外、モチベーションに欠けている 感ありますが、出られたくても出られない国もあるわけで、ACL そのものにブツブツ言う奴には 贅沢言うな貴様! シンガポールなんか出たいと言っているんだぞ! とカツを入れてやってください(笑) ちなみに、インドネシアのチームはいっつも2チーム中どっちかが 金がかかるよー、と泣き入れてます。 まあ、西アジアとか東南アジアの周辺国との大会回数を見ると、 日本のクラブやファンは、ガチな国際クラブ大会を目にする機会が まだちょっと少ないかなぁ、とか思わずにはいられませぬ。 (親善試合は異常に多いけど) A3とか悪くないけど、アラブCLは参加が17カ国の32 チーム、東南アジアクラブ選手権は8カ国8チーム参加だし、 その上シンガポールのカップ戦は海外のチーム呼んでたりする。 (そのチームが優勝したらどーするんだ) もーちょっといろんな国・いろんなチームとの国際ガチ・ クラブ大会、がJのチームで見てみたいなぁ、とか個人的に 思いますです。 韓国のピースカップはなんか妙チクリンな感じなので、 ああいうのじゃなくていいけど、ナビスコ王者とリーグ3位 くらいまでには…ねぇ。 ...
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