姿をくらますエイリアンズ - マレーシア ※訂正あり - 2005年08月23日(火) さて、マレーシアのリーグは来期から外国人枠が厳しくなり、 現状だと来期、日本からはJ1を経験したことのある選手で なければ、現地でプレイすることは出来ませぬ。 ※前回は”現在J1所属でなければならない”風に書きましたが 訂正します(08/25) アジアからのマレーシアリーグ移籍はトップリーグから じゃないとアカンのだ! ということなのですが、そんなもん、イランのIPLと、 バングラディッシュ・プレミアは同じ1部だけど、いいのか アニキ! …と思っていたのですが、僕らにはわかりづらい事情が あるようです。 てなわけで、なんでそんなことをしたのか、は以下の記事を どうぞ。 ---- ■外国人選手により厳しい基準 Stricter guidelines for hiring foreign players BY S. SIVABALAN Tuesday August 23, 2005 現在マレーシアリーグ所属の全外国人選手は、契約が切れるまで の間は、マレーシアサッカー協会(FAM)が新たに規定した 外国人選手に関する規定を適用されないこととなった。 これは昨日、FAMが6月に公表した来シーズンからの適用すると した規定に追加されたものである。 その規定によれば、外国人選手の雇用に関しては欧州及び南米の 選手は1部あるいは2部からの移籍でなければならず、アフリカ・ アジアの選手はトップディビジョンから、そして東南アジア 諸国の選手は代表選手、あるいは元代表選手でなければ移籍は 認められない、としたものである。 FAM事務局長のダト・スリ・Drイブラヒム・サード氏が 語ったところによれば、これはマレーシアリーグが外国人選手の 投げ売りとなるような事態を防ぐものであるとしている。 「現状契約をしている選手は、その契約が切れるまではプレイ 出来ます」 「かれら外国人選手を保持していたいチームは、その選手達が ガイドラインに合っているかを保障する必要があります」 FAMは多くの外国人選手達が、数百リンギットから5百 リンギット(※1リンギット=約30円)の安い賃金でやって 来て、その多くがマレーシア人選手以下の実力だった例を多く 見てきている。 FAM事務局長は以下のようにも語っている。 「今回の規定変更は、これはマレーシアリーグの選手の質の 向上のみならず、入国管理局が不当な移民を排除するのを 助けることも含めているのです」 「外国人選手がトライアルに来る時、入国管理局からヴィザを 発行されます。彼ら外国人選手は普通、2・3のチームの トライアルを受けますが、そのトライアルに失敗すると、 突然姿をくらますのです」 「彼らの多くはサッカー選手ですらなかったりします。ウソの 履歴書で入国してきたりもしますし、1度サッカーシューズ なしでトライアルを受けようとした外国人も居ますから」 「我々はそれらの事例が深刻な状況になる前に、入国管理局の 手助けをしたいと考えているのです」 http://thestar.com.my/sports/story.asp?file=/2005/8/23/sports/11842502&sec=sports --- ううーむ、そんな事情があるとは。 確かにマレーシアは実は結構外国人選手のことで揉めることが ありました。 一時は南米(アフリカだったかな)の選手はもう取らん! 今後は東アジア人にする!と騒いだクラブもありましたし。 結局殆ど行ってないけど。 各チームに”妙チクリンな代理人に注意しろ”というマレーシア FAからの警告も以前実際あったのですが、不法滞在問題、 みたいなのもあったんですね。 よく、東南アジアは全部発展途上国、という間違った認識を している人がいるのですが(シンガポールですらそう思う人が いる)、マレーシアは東南アジアでも周辺国から人が集まって くる、ある意味お金持ちな方なので、そういう問題も起きるのは 理解できます。 まあ以上のコトから考えると、マレーシアFAからすれば、 各国1部リーグ所属経験選手以外はサッカー選手として認めん! ではなく、 1部リーグを経験選手ならサッカー選手としてはマトモだろう、 というある意味保険みたいなもんなんでしょうね。 てなわけで、あんまり日本だと感覚がつかめない、外国人の移籍 条件のお話でした。 ...
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