アセアンズ全世代、奮闘す - 東南アジア - 2005年09月08日(木) さて、もうそろそろAFCの方でアジアユースとAFC− U17選手権が始まるのですが、それに向けて東南アジアでは 東南アジアサッカー連盟(AFF)が大会を開いております。 東南アジアは、周辺国と結構結びつきが強く(東アジアは弱すぎ)、 AFCの大会の前になると、結構地域で大会をやったりするの です。 そしてこの前は、ここでも何度も言っている東南アジアの地域 競技大会、SEA Gamesに向けた準備大会の位置づけである、 AFF−U23選手権も開かれたのでありました。 てなわけで、一応全世代の東南アジアの選手権が行われたので、 表にしてみて、その個人的な感想をば、SEA Gamesの展望を 兼ねて。
☆タイ 東南アジアの盟主、タイはU23選手権では圧倒的に勝利して おります。 (準決勝:7−0マレーシア、決勝:3−0シンガポール) U23選手権に、ベトナム・インドネシアの強豪が出なかった のもありますが、まあ、ユニバーシアードで世界相手に、そして 親善試合ではレアルとかエヴァートンとか欧州クラブとやって いますから、ある程度は納得いく結果です。 しかし、ちょっと前までの、全世代で圧倒している感、は 低いですね。 タイガーカップでコケて以来、東南アジアで敵無し!という 感じではない気がします。 ☆ミャンマー 特筆すべきは、ミャンマー。全世代に渡ってGLを 突破し、U20、U17と2冠達成です。 スタッフがブルガリア路線になる前から、そこそこ結果を 残してきていますが、最近はそれが形となっている感があります。 まあ、日本と戦ったときの五輪代表はかなり若かったですし、 A代表兼U23もしくはユース、という選手も多いのは 確かですから、国際経験は他のチームより多いのかもしれません。 毎大会伏兵扱いなのですが、次のタイガーカップやSEA GAMESあたりではやっちまう可能性大です。 ☆マレーシア マレーシアも全世代で突破していて、安定していると思うの ですが、いつもなぜか準決勝あたりで敗れてしまいますね。 まさに”いぶしシルバー・コレクター”であります。 結構欧州遠征とかやっていて、協会のフォローも比較的 東南アジアではかなりある方なのですが、頭一つ なかなか抜けません。 でも、東南アジアの中でいち早くアジアカップ2007に 照準を定めている様な記事も結構見ますから、あんまり 今すぐどうこう、な結果は出ないのかも、です。 ☆シンガポール シンガポールはA代表、U23だけでなく、クラブでも 結果を残していて(東南アジアクラブ選手権を優勝)、 ミャンマーと同様今後注目です。でも、少し若手のパワーが U23やA代表に比べて弱い印象があります。 まあ、今シンガポールはかなり黄金世代気味ですから、 これが繋がれば、東南アジア・ベスト3に数えられる時代が 来るんじゃないでしょうか。 日本はW杯予選である意味、悪いタイミングでシンガポールと 当たったのかもしれません。 ☆インドネシア インドネシアはA代表はタイと並ぶ強豪なのですが、 ユース以下ではそれほど印象がないです。 ボアズのようにいい選手はいると思うのですが、PSSI (インドネシアサッカー連盟)はまだ力を入れていない感じ がします。このへんは今後AFCの提案するビジョン・アジア 次第でもう少し改善されると思います。 U23も、かなり豪華メンバーなのですが、今回の大会は おそらく国内リーグ佳境なのと、シンガポールカップに出たから まあいいや、という感じっぽいです。 ☆ベトナム 個人的に、なぜか落ち込みが激しいなぁ、と感じざるを得ない ベトナム。実力と結果が伴っていないと思います。 U23には次世代スター揃いで、メンバーを見ると タイ、インドネシアに負けないぐらいの名前が並んでいると 思うのですが、今回はベトナム国内でLGカップ、アグリバンク カップというU23向けの大会が控えているので、今大会は パス、と言ったところでしょう。 ちょっと国内リーグも八百長事件なんかでゴタゴタが続き、 不安要素はありますが、先ほど述べた大会や豪州遠征が ありますから、SEA Gamesでは復活してくれるんじゃ ないでしょうか。 ☆ラオス 相変わらず、東南アジア内では若手の調子は良いのですが、 U23以上になると結構やられてしまうラオス。 でも、A代表がW杯予選から若手に切り替えたので、そこそこ 経験がある選手が多く、SEA GAMESでは草刈場となる 可能性は低いと思います。 (実際、U23選手権では、タイ・シンガポールに1−3で敗れた) 毎度毎度期待しているのですが、今度こそリベンジ。 目指せGL突破。 ☆フィリピン ボコボコにやられる印象が日本人には強いフィリピンですが、 SEA GAMESの開催国として、そして若手育成に力を入れて きているので、多分本大会では1回ぐらいビックリさせてくれる と思います(その相手はマレーシアかシンガポールな予感)。 U23選手権ではレギュラー2人(FWとDF)が抜けていたの ですが、全試合で得点しました。これはスゴイことであります。 10月に中国遠征に行きます。 ☆カンボジア・ブルネイ・東ティモール だいたいGL最下位を争い、1試合で5点以上の失点をしてしまう チームの顔ぶれです。 ただ、カンボジアはリーグが再開したので、ちょっとこの 3チームからは抜け出る…かも。 東ティモールも海外組が来るかどうか全然わかりません。 ポテンシャルはあると思うのですが。 ブルネイは他の国のように、国内リーグで若手を戦わせたり したほうがいい気がするのですが、もしかしたらブルネイ代表で まだ協会が手一杯なのかも。 てなわけで、まだまだ目が離せぬアセアンズでありました。 ...
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