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ポルトガルの巨人、虎退治に助太刀 - 東ティモール - 2004年11月25日(木)

さて東南アジアのサッカー界は、W杯最終予選なんか知ったことではなく、
どこを見ても「タイガーカップじゃい!」と騒ぎはじめております。


そんな中、サッカー以外のことでも注目を浴びそうな東ティモールの記事が
出ておりました。

紹介したのは、タイガーカップで同組となったマレーシアの新聞です。


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■タイガーカップに向けてひたむきに‐大会デビューとなる東ティモール

by "The Star" (Malaysia), Thursday November 25, 2004



東南アジアサッカー連盟(AFF)が行うタイガーカップに初出場と
なる東ティモール。

東ティモールはマレーシアのKLで行われるタイガーカップの
グループBに入ったが、一般的には、チームは草刈場となるのでは
ないかという認識が強い。グループでは、ホストのマレーシア、
フィリピン、ミャンマー、そして前大会優勝のタイと同組だ。



以前ポルトガルの植民地だった東ティモールは、AFFの
招待に応え、参加することになった。

東ティモールの国際大会の参加は2度目で、昨年5月にスリランカで
行われたアジアカップ・予備予選に次ぐものだ。

予備予選ではスリランカに2−3、台湾には0−3で敗れたが、
もしこの結果を基準として考えたならば、彼らはそうそう簡単な
相手ではない。



東ティモールは、元ベンフィカのFW、ホセ・ルイスを監督に
迎え、タイガーカップへの準備をしている。


彼は70年代のポルトガルサッカーを支配したベンフィカのメンバーで、
彼自身はその後母国で多くの監督としてのキャリアを積んだ。

ベンフィカのユースチームで成功を残し、そしてポルトガルの2部
チームを率いたこともある。

ホセ・ルイスは、このアジアで最も新しい独立国の、未来への挑戦
としてよい成績を残したいと考えている。



「常にハードだね。選手達は大会へ挑戦するには限られた時間しか
 残っていない。

 でも、東ティモールチームの、そして東ティモール国民の存在を
 印象付けることができるような、そんなチームには出来ると
 思うよ。」



東ティモールは75年から99年までの独立紛争による影響もあって、
サッカーに関しては明らかに発展途上だ。

紛争が怒る75年以前、東ティモールはポルトガルのビッグクラブ、
ポルト、ベンフィカ、そしてスポルティング・リスボンなどの養成所
があった場所だ。



しかし今日東ティモールには、そういった建物、学校、サッカーの
残骸が残っているだけである。

そういった建物には、弾丸の痕が残っており、過去の紛争を思い出さ
せることになっている。各養成所は過去のものであるが、全てが失われ
たと言うわけではない。


東ティモール・ナショナルリーグが先月始まった。これは
代表入り争いに加わることが出来るということで、選手達へ
希望をもたらした。

東ティモールサッカー連盟(TLFF)事務局長のアマンディオ・
サルメント氏は、22チームがこの大会に参加したという。


「22チームが参加したことについては、この地域のサッカーには
 大きな未来が待っていると感じる。リーグでは、多くのタレントを
 見つけることができたのだから」

「代表チームに大きな問題がある。それは、国際経験の不足だ。
 だが、他のの地域に追いつきたいと考えている」


結局、総勢40名の選手がタイガーカップへの強化トレーニングに
参加した。

東ティモールのシャナナ・グスマン大統領は、チームを援助しているが、
もし準決勝に進出した場合、それは素晴らしいことだと語る。

「東ティモール代表はまだできたばかり。準決勝進出までには
 時間がかかると思う」


東ティモールは12月8日、ケラスのKLサッカースタジアムで、
グループBの初戦、マレーシアと戦う。

http://www.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2004/11/25/sports/9485970&sec=sports

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ベンフィカとかポルトとか、名前だけは知っているぞ!

東ティモールには、そんなポルトガルチームの保養所だか
養成施設があったのか。。。

マカオにもあったのだろうか。謎だ。


んで、結構フィリピンと一騎打ち〜みたいなイメージが
無きにしもあらずですが、じつはこう見えて、海外組が
5人ほどおります(ま、以前はフィリピンにも居たんだけど)



<インドネシア組>

- Mirobaldo Bento:

 元インドネシア代表。98年、2000年のタイガーカップで活躍。
 香港のハッピーバレーでのプレイ経験もあり、現在はインドネシアの
 PS Jeparaに在籍


- Joao Bosco Cabral

 インドネシアリーグでベストDFに選ばれた経歴アリ


<ポルトガル組>

- Alfredo Mozinho Esteves

 ポルトガルリーグ2部のFC OliveiraでプレイしているDF


<豪州組>

- Francisco Lan

 MFでDarwin SC所属

- Giovani Manuel Babo

 FWでEndevohell所属

http://www.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2004/11/25/sports/9488761&sec=sports


まさに、東ティモール情勢を取り巻く国々にいるわけですな。

あんまり歴史や社会とかと絡めたくないけど、東ティモール
らしい海外組だとは思います。



まあ、インドネシアとポルトガルと言う、東西サカヲタの血が
入り混じるチームがどういう戦いをするか、見ものですね。





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