きょうの読書
DiaryINDEXpastwill


2005年06月29日(水) 「ターン」北村 薫

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。気がつくと、自宅の座椅子でまどろみから目覚める自分がいた。3時15分。いつも通りの家、いつも通りの外。が、この世界には真希一人のほか誰もいなかった。そしてどんな一日を過ごしても定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまう。ターン。いつかは帰れるの?それともこのまま・・・・だが、150日を過ぎた午後、突然、電話が鳴った。


読み出すとまず、2人称で書かれているのに気づく。すこし戸惑うが取り敢えず読んでいくとどんどん物語に引き込まれる。ところどころでジーンと感じたりドキドキしたり。真希の孤独の中での奇跡。とても不思議ででも素敵な物語でした。読んで良かった。


shikiko |MAILHomePage

My追加