きょうの読書
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2003年02月27日(木) 「悪意」東野圭吾

人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみであるの野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。人は何故、人を殺すのか。

東野さんの作品をけっこう読んできたけど飽きないですね。一つ一つの作品に個性があって、話の進め方や構成が本によってかなり違う。ただ事件を解決するのが目的の一方通行でパターン化された推理小説じゃなく、読者に読ませ、考えさせることがうまい作家さんだと思います。この作品「悪意」も変わったタイプだな〜思います。今回は目次を見た時点で(話はある2人の手記と記録によって進んでいく)読むのが楽しみになりました。ストーリーも二転三転四転・・とついていくのが大変です。全体的にちょっと重くじわっとしたこじんまりとしたイメージかも。
『彼が恐ろしいと思ったのは、暴力そのものではなく、自分を嫌う者たちが発する負のエネルギーだった。彼は今まで、世の中にこれほどの悪意が存在するとは、想像もしていなかったのだ。』


shikiko |MAILHomePage

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