unsteady diary
riko



 unsteady

毎日何かに苛々している。

しばらく前に揉めに揉めて登社拒否した新人さんへの対応で「四の五の言わずに彼女を受け入れろ」とか数々のひとを打ちのめす迷言を吐いて、のらりくらりとやってくれた支社長への嫌悪感とか。
別に、何をされたとかじゃなく。
ただもう、気持ちが受け入れられないというか。
たぶんそういうのって伝わるもので、特に私は感情を隠すのが下手なので、きっと感染しているだろうなと思うわけで。
それでもどうにも、普通にするのが難しい。
新しい派遣さんにはまだ仮面が有効らしく、妙に明るく優しく親しみやすいひとだと思われているけれど。
そんな対応をしている自分に現実感がない。
明るくもなければ、優しくもないし、頼られればそれだけ辛いっていうのに。
仮面がたくさんで、それもほとんどが剥がれ落ちかける。
そんな毎日。

他にも、泣くほど嫌な思いやりのない営業の男のひとのこととか。
諦めろ、期待するな、と自分に言い聞かせて、張り付かせた笑顔で、普通の同僚を演じてみる。

普通にしようと努めていても、苛々は少しずつ蓄積されてゆく。
それでもこれまではどうにかやってこれたのだけれども、もうどうにも張り切れなくなった。

いろんな人を嫌いになって。
奇麗事かもしれないけれど、社会人として、私自身の最後の砦だった、お客様や代理店さんにはどんな時も笑って優しく親切に…という部分でさえ、怪しくなってきて。たぶんあからさまに不機嫌なのが伝わるんだろう、いろんな人に「忙しいのにごめんね」と謝られた。
笑顔で接する、優しく教える、焦らないで何度でも根気強く付き合う、そういう美点をとったら、私に何が残るのか。

果てしなく落ち込んでいく自分がすごく嫌で、何から片付けていったら楽になるのか分からない。
具体的にこの仕事が減れば、というのではなくて。
実際仕事を誰かに押し付けたところで、自分が無能のように思えて仕方がないし。
もっと精神的な部分で、支えがなく、励みがないということ。
ただもがいていて、しかも敵が見えない。

帰り際に、事務リーダーに相談しようとして、自分が何に凹んでいるのかを上手く伝えられず、そもそもあまりショックを受けるタイプではないリーダーに、いつも萎縮してしまう私なので。
明らかに様子はおかしいのに、途中で「もういいです、すみません」なんて言われたら相手も気持ち悪いだろうって思うのに。
結局、彼女からはメールをもらった。
半分くらいは伝わってなかったけれど、それでもあまり深く悩まない彼女の中できちんと考えてくれていて、電車の中でぼろぼろ泣いた。
返信できていない。
感謝してる。だけど気持ちが簡単じゃないことほど、簡単に返事できない。

来週は長野に旅行する予定で。
再来週は夏休みのはずで。
いろいろ準備して、そのためには休日だって頑張って働かなきゃいけなくて。
でもいつまで続けられるんだろうって思わずにはいられない。
こんな風に、ちょっとしたことでみんなの前で泣き叫びたくなるような危うい気持ちを噛み殺して、いつまで。


2007年09月02日(日)
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